2004年12月05日

羽田-関空ルート

羽田-関空ルートをPRする関西空港株式会社の広告

関西の人間には馴染みがある伊丹-成田ルート(伊丹から成田に飛び、乗換えて海外に行く)ですが、羽田から関西空港まで飛び、関空で乗換えて海外に行こうというキャンペーンを関西空港株式会社がやっています。
例えば日本で2番目に人口が多い横浜から海外に出る場合、羽田は近く成田は遠いので、関西空港経由で行ったほうが都合がいいというケースもあるでしょう。

関西に空港は3つも不要とか、過剰とかいう人はいますが、関西空港はもともと国際ハブ空港を目指していたからわざわざ海上に24時間空港を造ったはず。国際ハブ空港というのは別に関西の需要を満たすためだけにあるわけではなく、他地域の需要にも応えるはずなわけで、例えば横浜から海外に行く需要が増えたら、増加するはずです。

逆に伊丹周辺の人が海外に行くときに成田経由が便利なケースもあるわけで、それを否定する必要もありません。大阪府や関西財界が伊丹シフトに目くじらを立てるのは自ら関西空港のハブ機能を否定するようなもの。(注)
空港を議論するとき、最も重要な視点は、利用者がコストパフォーマンスを感じることができるか否かであって、硬直的なあるべき論は不毛と思います。

注)ハブ空港を成り立たせるためにこそ関西空港に集中させるべきという反論が聞こえそうですが、航空需要の世界的な(とくに東アジア地域の)増加予測を考えても、関西に空港は1つでいいなんて結論は考えられません。伊丹も神戸も存続させるべきと思います。

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Posted by miki at 23:41│Comments(0)航空
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