2006年07月23日

世間を驚かせるのが好き。播磨のベンチャー企業



国産小型機技術を研究している宇宙航空研究開発機構が進める次世代国産旅客機開発プロジェクトで、播磨の会社が機体のコストを2割削減できる技術を用いた小型機の主翼の試作に成功しました。
その会社は、従業員8人のベンチャー企業。6年前にヨット製造修理のカド・コーポレーション播磨たつの市)を設立した姫路市立灘中学OB・倉谷社長は、「世間を驚かせるのが好き」だとか。
新しい技術は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を航空機の主翼として成形する新しい整形法。

CFRPは、鉄鋼アルミ合金チタン合金よりも軽くて強く、劣化が少ないのが特徴ですが、従来のCFRP成形法は大規模な設備が必要。同社のバータム成形法は、大規模な設備が要らず、コストダウンに有利。
次世代国産旅客機開発プロジェクトでは、低コスト化が至上命題ですが、この方法で機体製造コストが2割削減できる見込みです。

参考
次世代国産機の主翼試作に成功、大規模設備いらず低コスト 兵庫のベンチャー(産経関西) - 航空分野では、成形でコンマ数ミリのきわめて高い精度が求められるが、JAXA国産旅客機チームの永尾陽典・主幹研究員は「現時点では欠陥が見当たらず、高品質の仕上り」と絶賛。「プロジェクトへの参画から約2年。この企業は動きが速く、技術力がある」と高く評価する。(記事より)
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Posted by miki at 08:44│Comments(0)航空
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