2006年07月02日

「高い」播磨の航空需要。「足りない」大阪湾の空域

 増便決定・神戸空港

いまから7年前に「神戸空港、誰が利用する?」(エピック)という本が出されました。商業出版は、その時代の雰囲気を感じ取って「売れそうな」、もっと言えば「受けそうな」書名にする必要があります。当時は、神戸空港建設に反対するのがトレンドでした。なんとなくトレンドに乗るのが好きな田中康夫も神戸空港建設に反対。そうした時代の産物のひとつとして、こういう本が出版されたのでしょうね。

私はいまから5年前に、「神戸空港国際化」などという、真正面から神戸空港建設の推進、機能拡大を主張するサイトを作りましたが、ちょっとだけ勇気が要りました。当時はそんな雰囲気でした。

羽田-神戸便を増便 9月から1日8往復に SKY(神戸新聞)
スカイマークエアラインズ(SKY)は二十九日までに、羽田-神戸便を九月一日から一便増やし一日八往復にすることを決めた。神戸空港発着の便が増えるのは開港以来初めて。同便は五月の搭乗率が85・4%となるなど高水準を保っており、高い需要に対応する。


「誰が利用する?」どころか、利用率が高水準で増便です。需要は確かにあるのです。しかし、阪神間の人が伊丹や関空から神戸に流れているわけではありません。

こちらの「図表3:地域別に見た神戸空港開港後の利用調査」を見れば、神戸空港が播磨に支えられていることは一目瞭然。阪神間には見向きもされていません。
播磨には旺盛な航空需要があるにも関わらず、阪神間や大阪の人の意見ばかりがメディアに露出していたに過ぎません。
(前掲サイト名を、当初「姫路市民が考える・神戸空港国際化」としていたのも、そういう気持ちがありました。)
といっても、この調査は神戸空港開港前の意見調査です。
県の播磨空港整備協議会や姫路市の新播磨空港研究会は、神戸空港開港後の利用者実態調査をきちんと行うべきです。運営主体の神戸市は「利用者数」がすべてでしょうが、大事なのはその「質」。誰が利用しているかということです。

P.S.
今回、増便されましたが、周知のように大阪湾上空は関西3空港がひしめき合い、神戸空港の増便枠はほとんど残されていません。
来年夏に関西空港の2本目の滑走路ができれば、神戸空港の増便枠が拡大される可能性は激減します。
大阪湾の上空に頼らない、播磨新空港建設早期実現の必要性がここにあります。羽田空港拡張を3年後に控え、但馬空港も必死。ところが播磨は「寝ている」ような気がしてしかたありません。

参考
神戸空港発着機で初の回避指示作動 5月末、管制官ミス(asahi.com)- 大阪湾上空は過密で、増便枠の制限が付きまとう。

高砂発電所跡地に空港を(372log@姫路)
関西3空港の上空が、益々過密に(372log@姫路)
高砂沖で航空機が無駄に旋回する理由(372log@姫路)

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