2019年09月14日

今と同じような車社会は続いているのか



明石市長は、播磨臨海地域道路にかなり否定的なようです。

播磨臨海道4ルート案 明石市長 泉房穂氏に聞く(神戸新聞NEXT)
開通までに数十年かかるとみられる上に、コストは安くても6千億円。
一方、明石市が整備を目指す「山手環状線」は20億円台の整備費で、数年後の完成が見込める。国道2号の渋滞が緩和でき、安全性も高まる。優先度では、播磨臨海地域道路より早い整備を求めたい。
(中略)
完成時の社会状況も考え、膨大な維持管理費など政策の合理性も検証すべきだ。渋滞緩和などのメリットは一定理解するが、今と同じような車社会が続いているかどうかも分からない。
明石市は播磨の中では、最もクルマに厳しい地域。
播磨では、南東部に行けば行くほどクルマに厳しい。
鉄道が発達しているので、鉄道社会(鉄道による移動を中心とした社会)が形成されています。

クルマの流れを良くするために新たな道路を造れば、ますますクルマを利用する人が増える。
逆に道路が混雑して不便になれば、人はできるだけ道路を避ける代替交通手段を考えます。そして、マイカー利用から代替の公共交通に移る人が増えると、(一度にたくさん運べるため)輸送効率が上がる。
つまり、幹線道路を不便にしたほうが、効率的な社会になる可能性すらある。

播磨は長年、新たな道路を造ってはクルマに優しい状況をつくり、利用者が減ったからと言って、公共交通を切り捨ててきました。
いい加減目を覚ませと言いたい。

播磨で混雑を減らすのは簡単で、自動車専用道路を有料にすればいい。
新たな道路を造るなど、その後、考え始めてもいいぐらいです。

驚くことに、最低でも5900億円かかる播磨臨海地域道路は、一部有料になる可能性があるといいます。それなら、既存道路の渋滞緩和にすら役に立ちません。
通行料金にもよりますが、山陽道ができてめっきり通行量が減った中国道みたいなのがもう1本できる可能性も捨てきれません。

さらに明石市長が言うように、時間をかけて巨額の投資をして播磨臨海道路ができた頃、はたしてクルマに頼り切ったいまのような状況が続いているのか、きわめて疑問です。

参考
5900億円~9500億円。巨額道路建設はどこまでも(372LOG 姫路)
道路を造るよどこまでも(372log@姫路) - 播磨にはクルマ好きがたくさんいます。でも、有料道路が嫌いな人もたくさん。(ブログより)

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Posted by miki at 20:09Comments(3)クルマ