2019年08月15日

鉄道ファンはレール好き

LRTが好きな人はいます。

中心市街地にLRT導入へ 和歌山市そろり始動(産経ニュース)
鉄道ファンの関東在住の男子高校生が動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載した動画「しくじり都市和歌山市編」では、JR南海の2駅から1キロ以上離れた中心市街地「ぶらくり丁」をつなぐ市電の廃止後に、大手百貨店の撤退や郊外型店舗の出店が相次いだ歴史を紹介する。
(中略)
市交通政策課の担当者は動画などについて、「廃止のみが街の衰退に直結したという捉え方は少し違う」
LRTが好きなのは、主に鉄道ファンです。
私も鉄道は好きなので、わかるところがあるのですが、鉄道ファンは、レールの上を走る乗り物が好きなのです。

鉄道ファンは、鉄道が走っている街も好きです。
しかし、いくら好きだといっても、それで街が発展するかは、別問題。

鉄道ファンが考えるほど、人は鉄道を利用しません。ラクで便利でおしゃれなものを利用する。

そもそも、市電を廃止する前と今とでは、住んでいるところもショッピングの行動も、何もかもが異なります。
交通を戻したら、市電廃止前の世の中になるかというと、環境が違いすぎて、そうなる根拠はありません。

LRTで街が活性化する可能性(372log@姫路)
LRTやトランジットモールを導入した海外の事例は、人々の街中での既存の活動や潜在的なニーズを捉え、これを忠実に具現化していった結果、たまたまLRTを導入していたというだけなのかもしれない。
LRTを中心市街地に目を向けるきっかけにすることは、悪くないとは思いますが、本質ではありません。
鉄道ファンの意見は参考程度に聞いておかないと、本質を見失います。

P.S.
鉄道ファンなら、たま駅長のいる和歌山電鉄貴志川線に乗ったことがない和歌山市民がいることに驚くかもしれませんが、人は用事もないのに電車に乗るほど暇ではありません。

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Posted by miki at 00:09Comments(0)鉄道