2017年06月28日

内閣府「京産大も対象になりうる」



やっと議論がマトモになってきました。

特区民間議員 獣医学部1校限定は獣医師会の要望(NHK NEWS WEB)
1か所でできれば、ほかのどこでもできるという原則をまげたのは、むしろ獣医師会の側ではないか」と述べ、新設校を1校に限ったのは日本獣医師会の要望を踏まえたものだと強調しました。
もともと何か所も認めたいけど、日本獣医師会との妥協の産物。批判されるべきはここ。
ただ、(長期)戦略のための(短期)戦術と考えれば理解できる話で、それが崩れつつあるいま、本来の流れに戻るのは至極当然。

京産大「対象になり得る」=内閣府、獣医学部新設で(時事ドットコム)
内閣府の塩見英之参事官は27日、安倍晋三首相国家戦略特区を活用した獣医学部新設を学校法人「加計学園」以外にも認める方針を表明したことを受け、新設を要望していた京都産業大学についても「対象になり得る」との見解を示した。
そもそも京都産業大学には、すでに総合生命科学部 動物生命医学科があり、獣医師の教員が教えています。

京都産業大学 獣医学部設置構想について(京都産業大学 京都府提出資料)
2006 年に本学に鳥インフルエンザ研究センターが新設され、鳥インフルエンザ撲滅のための国際的な活動が始まり、更なる社会的貢献を目指して獣医学部設置が真剣に検討された。
ところが、国の方針で、医師、船舶職員養成教育機関同様新設は当面不可能であることが判明した。そこで総合生命科学部が新設され、将来を見据えて獣医師の教員からなる動物生命医科学科を設置した。
獣医学教育をやろうとしていたのに国の方針で学部開設できない。やむなく今の形になっている。
私学のやる気を、国の方針が歪めてきたのですが、(はからずも)今回チャンスがやってきました。

流れとしては自然に思えますが、朝日新聞は迷走?

(社説)加計学園問題 ちゃぶ台返す首相発言(朝日新聞デジタル)
規制緩和は是としても、事前に需要を吟味するのは当然必要だ。
例によって「コントラリアン型」の批判に終始しています。

竹中式、批判の三類型(372log@姫路)
竹中氏は、自著の中で、「長年批判され続けた結果、批判は3種類に集約される」としています。その3つとは、

1 「コントラリアン型」の批判
2 「永遠の真理型」批判
3 「ラベルを貼る」型の批判

コントラリアンとは、いつも反対の意見をいう人のこと。日銀が金利を上げたら「そんなことじゃ、中小企業がダメになる」、逆に下げたら、「年金生活者が大変だ」と批判する。政治改革を行えば「拙速だ」、改革しなければ「遅い」という。氏いわく、人のやることに異を唱えていればいいので、簡単で誰にでもできる批判だとか。
珍しく足腰が弱りつつある安倍政権を前に、(安倍政権に対する)「コントラリアン」(いつも反対の意見をいうの)かと。

政権批判は大事だけど、是々非々で。
(「規制緩和は是」だそうだから、ぎりぎりセーフか・・)

参考
獣医学部、医学部。つくりたい大学にはみんなつくってもらったらいい(372log@姫路)

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Posted by miki at 22:33Comments(0)学校