2015年02月28日

救急医不足深刻。広畑病院、循環器病センター統合へ



製鉄記念広畑病院(旧:新日鐵広畑病院)が、姫路循環器病センターと統合されます。

姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院が統合へ(神戸新聞NEXT)
症状が極めて重い患者らを受け入れる3次救急医療機関でもあるが、内科医や麻酔科医が不足していた。一方、製鉄記念広畑も13年から3次救急を担い、ドクターヘリの準基地でもあるが、救急医不足が深刻化。両病院に医師を派遣する神戸大医学部も統合や機能強化を求めていた。
姫路には医学部が無いため、神戸大医学部や岡山大医学部等の応援でなんとか成り立っています。
しかし、絶対的な医者不足は全国有数。

そもそも神戸だって医者が潤沢なわけではありませんし、今後阪神間の医者不足が顕著になれば、播磨への神戸からの応援もどうなるかわかりません。

日本の医療格差は9倍 医師不足の真実 (光文社新書)の著者、上昌広さんは同著の中で、わざわざ兵庫県姫路市を取り上げ、「専門医への搬送遅れが問題となった加古川心筋梗塞事件、姫路での救急車たらい回しなどの大事件が多発しています。播磨地区の医師不足の理由、それは地元に医師養成機関がないからです。」と述べています。

ではなぜ姫路に医学部がないか。
上昌広さんは、明治新政府以来の歴史が影響していると言います。

上昌広ツイッターより
姫路藩譜代大名の酒井忠淳が、徳川慶喜と同行して大阪城を退去したため、朝敵の汚名を着た。兵庫県の県庁所在地は幕末まで小さな漁村に過ぎなかった神戸となり、姫路はさびれた。現在、神戸を中心とした阪神地域には2つの医学部があるが、姫路周辺に医学部はなく、医師不足に喘いでいる。
「戦後は終わっていない」どころか、明治維新以来のシコリが今だ現代に引きずっているのですね。

参考
医者も「ふなっしー」もいない姫路(372log@姫路) - 姫路市は10万人あたり医師数で、政令/中核市の62市中、ワースト10に入る勢い。
獨協医科大学が姫路に進出(372log@姫路)
播磨に医者が少ない理由(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:00Comments(6)医療