2013年09月14日

井戸知事にメタンハイドレート共同調査を持ちかけた理由

兵庫県庁神戸市

何年もの間、太平洋側ばかり力を注いできた政府のメタンハードレート調査ですが、今年から本格的に調査を始めたら、あるわあるわ。

メタンハイドレート、上越・能登沖に有望225カ所(日本経済新聞)
次世代のエネルギーとして注目されるメタンハイドレートが埋蔵されている可能性の高い地点が、日本海側の上越沖と能登半島沖に約225カ所あることがわかった。経済産業省が27日、調査結果を発表した。
調査したのは海底数メートルから数十メートルの浅いところに分布する「表層型」と呼ぶメタンハイドレート。
石油工学の技術では太平洋の「深層型」でないと採掘できませんが、海洋土木の技術を使えば日本海の「表層型」のほうが採掘は容易。

昨年、兵庫県は独立総合研究所と共同で、日本海での調査を実施しました。
なぜ兵庫県だったのか。

昨年まで、政府は予算がついている太平洋側しか調査をしなかった。2004年以降、独立総研の青山千春氏が日本海側が安価で容易に探査できると学会や報告会で発表しても動かない。
そこで、独立総研が目をつけたのが地方自治体組織・人口2100万人の関西広域連合。その中で、太平洋側と日本海側両方に面していたのが兵庫県だった。「太平洋側は駄目」と主張していると誤解されたくなかったからとか。

昨年2月、独立総研が兵庫県庁を訪れると、井戸知事は「そんな自前の資源が兵庫県にあるんですか」と驚き、「よしっ、やってみよう」となったそうです。

その後、兵庫県、京都府新潟県を含む日本海連合が設立され、ついに国自身も動き出したといいます。

「国が動かないときは、関西広域連合に声をかけよう」「関西広域連合には、ノリのいい知事もいるんだ」ということを全国の皆様にお知らせしたいと思います。

参考
希望の現場 メタンハイドレート (ワニプラス)(Amazon)
メタンハイドレートに、日本政府は命をかける(372log@姫路)
経産省が日本海メタンハイドレート調査を本格開始(372log@姫路)
香住沖にメタンハイドレート。「存在可能性高まった」(372log@姫路)
経済産業大臣「日本は困難を乗り越え、資源大国になる」(372log@姫路)
日本海メタンハイドレート、3年間で資源量調査(372log@姫路)
メタンハイドレート「無限エネルギー」説(372log@姫路)
2013年、日本海のメタンハイドレートが花開く(372log@姫路)
日本海の広範囲でメタンハイドレート。掘り出しやすく有望(372log@姫路)
新資源を軸に大連合。日本海沿岸10府県で研究会発足(372log@姫路)
メタンハイドレートで兵庫・京都・新潟が連携(372log@姫路)
メタンハイドレート発見か? 兵庫県・香住沖(372log@姫路)
資源大国日本へ。姫路にメタンハイドレート火力発電所の可能性(372log@姫路)

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Posted by miki at 17:58Comments(2)科学