2013年06月08日

世界のTAKASAGO。ものづくり日本の「性能」と「信頼感」

三菱重工グラフ

米国の電力会社も、日本の技術なしには・・

三菱重工業、米電力会社の発電所向けにGTCC発電設備を受注、メンテナンスも契約(日経BP環境フォーラム)
三菱重工業は、米国の電力会社、ポートランド・ジェネラル・エレクトリック(PGE)が同国オレゴン州に建設する火力発電所向けに、出力44万kWの高効率の天然ガスだきガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注した。
(中略)
ガスタービンは米国拠点のサバンナ工場(ジョージア州)で製作し、蒸気タービンは高砂製作所(兵庫県高砂市)が担当する。
(中略)
三菱重工は国内外で多数のGTCC発電設備の納入実績があり、信頼度が高いといい、今回を弾みに、環境負荷低減、資源の有効利用が可能なGTCC発電設備の受注拡大を図る。
電力会社の競争が激しさを増す米国は、シェールガスなどの資源は豊富でも発電効率は経営に直結します。

産業用顧客の1割が会社変更(電中研ニュース)
多額の電気料金を支払っている大口の顧客ほど、電力供給者を変更したいという意識が高く、電力自由化への関心が高い、という傾向がみられます。大口顧客は、5社から7社程度の電力会社を比較して電力会社を選択します。
発電効率がいい、信頼性があるということで日本の発電プラントが重宝されます。

世界を制した巧技(三菱重工グラフ)
自然エネルギー発電に注目が集まる昨今だが、長らく電力供給を支えてきた火力発電も、目覚しい進化を遂げている。
世界に先駆け、燃焼温度1,600℃級を実現したJ形ガスタービンはその代表格と言えるだろう。
そして、ガスタービンの排熱を利用して蒸気タービンによる二次発電を行う「ガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)」に、この新世代機を適用すれば、世界最高水準の熱効率(60%以上)と、世界最大となる出力46万kWもの発電量を得ることが可能になる。
火力発電の新たな可能性を示すこの成果は、技術へのあくなき探究心と膨大な経験の蓄積なしに成し得ないものだ。
一時期、トヨタのプリウスのリコール騒動が米国で発生しました。安全という信頼感を揺るがす米国のメディア攻撃に対し、築き上げた信頼感を守る戦いでした。

信頼感は築くのに時間がかかる分、確立したあとは守ることができれば強力な武器になる。
米国、中国、日本といった経済大国を比べ、「政治力」「コスト」「機動力」などさまざまな要因で強み弱み分析をしていけば、「性能」や「信頼感」が最も期待できるのは日本、と言ってもらえる環境づくり、意識が今後も必要でしょう。

参考
世界最高の発電効率。播磨製ガスタービンを世界へ(372log@姫路)
国内最高の省エネ火力発電へ。姫路第二発電所(372log@姫路)
米国ジョージア州のガスタービン燃焼器工場が本格稼働 為替リスクを回避し、米国GTCC市場での受注拡大を目指す(三菱重工)
決断が早い中国、信用がある日本(372log@姫路)
中国人も大好き。made in Japanの時代(372log@姫路)

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Posted by miki at 09:41Comments(1)企業