2013年01月01日

パナソニックが脱家電?



新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

何でもそうですが、山があれば谷があります。

“家電最強”誇るヤマダでも苦悶 テレビ需要「4年分」先食いのツケ(SankeiBiz)
昨年7月の地上デジタル放送への移行完了までに、「4年分のテレビ買い替え需要が出てしまった」(岡本潤・ヤマダ電機副社長)先食いの反動で、深刻なテレビ販売の不振に見舞われたのが主因だ。
地上デジタル放送への移行で、テレビの買い替え需要が一段落。その反動で販売店もメーカーも苦しんでいます。
それでもメーカーは海外市場があるじゃないかと思うのですが、こっちも韓国勢にやられています。

パナソニックとシャープこうすれば生き返る 日本の家電を最も知る二人が語り尽くした 岩谷英昭×原田節雄(経済の死角)
'00年以降、薄型テレビなどを筆頭に家電のデジタル化が進むと、状況は一変しました。半導体や液晶パネルなどの部品さえ調達できれば、どのメーカーでもある程度以上の品質の製品を作ることができるようになった。その結果、韓国のサムスンLG、米アップルに市場を奪われてしまったのです。
その結果、企業存続が危うくなります。

パナソニックとシャープの経営危機…銀行管理も待ったなし(BusinessJournal)
10月末、今期7650億円の最終赤字を計上すると発表して、社債市場で“パナソニックショック”が起きた。取引開始直後から同社債に売り注文が殺到した。株式市場でも同様のことが起きた。11月2日の東京株式市場でパナソニックの株式時価総額が一時、1兆円を割った。1兆円割れはデータをとることができる86年以降では初めて。06年の時価総額のピーク時から7分の1に目減りした。欧米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは、パナソニックの会社格付けを「投機的な水準」に引き下げた。
それで家庭向けテレビ依存から企業向けに構造転換するとか。

パナソニック「脱テレビ」宣言へ 社長が米見本市で講演(河北新報社)
世界の電機メーカー首脳らが集まる場で「テレビメーカー」のイメージを一新。巨額赤字の一因となった薄型テレビから、業務用の大型ディスプレーといった企業向け事業への構造転換をアピールする。
家庭向けには韓国製パネルのテレビを流通させて、自社製は企業向けに作りこんで収益を確保するということなんでしょうか。
家電がダメなら企業向けと言っても、言うほど簡単なことではないと思いますが、「投機的水準」の危ない企業になったのですから、あれこれ考えてないでチャレンジするしかないのでしょうね。

それにしても巨艦すぎては思うようにいかないので、スリム化は目指さざるをえない。こうして再び中韓メーカーに技術者が流れていきます。
液晶工場でご縁もあるのですから、転職の際には姫路の中堅中小企業にも目を向けて欲しいと思います。

参考
黒字7000億円企業と、赤字7000億円企業(372log@姫路)
そもそも必要な補助金だったのか(372log@姫路)
巨艦・パナソニックグループの体質強化(372log@姫路)
松下に補助金がいるのか(372log@姫路)

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Posted by miki at 11:47Comments(2)企業