2012年06月28日

全授業英語の経営学大学院。日本で学ぶメリットは?

神戸大学

全授業が英語の経営学大学院を始めるそうです。

全授業英語のプログラム開始へ 神戸大学大学院(神戸新聞)
神戸大学(神戸市灘区)は22日、大学院経営学研究科で海外のビジネススクールなどと連携し、全授業を英語で行う「戦略的共創経営(SESAMI)プログラム」を来年4月から開始すると発表した。経営学の大学院で5年間、英語だけで教育を行うのは日本では初めてという。
日本語ができないため受け入れが難しかった海外の優秀な学生を獲得し、グローバルな人材を育成する。
(中略)
日本人と外国人を6人ずつ募集する予定。米スタンフォード大など海外の18大学・研究所から教員を招き、集中的に講義を行う。
日本でわざわざ「全授業を」英語で行うメリットは、

1 英語はわかるが日本語がわからない学生にとって
  安心して入学できる

2 日本語がわかる学生にとって
  「日本語はわからないが優秀な」学生と、一緒に学ぶことができる

の2つでしょうか。
2については、「優秀な学生が入ってくれたら」というのが前提です。
しかし日本語がわからないなら、わざわざ日本の大学に入学する必要はありません。

日本の歴史や文化を勉強したいなら日本の大学に来るでしょうが、内容が経営で英語がわかるなら米国や香港等に留学するでしょう。記事には「経営学の大学院で5年間、英語だけで教育を行うのは日本では初めて」とありますが、いままでそういう学校がなかったのはそのあたりに原因があると予想できます。

アジアの学生なら、渡航費等を考えると米国より学費が安いのが売りなのでしょうか?
それとも「日本式」戦略的経営というものがあって、それを勉強したいと思う学生が海外や外国人の中にいると踏んだのか?

外国人6人を入学させるというが、彼らにとっての日本の大学のメリットがわからない、何か違和感のあるプログラムと感じます。

P.S.
「講義がすべて英語」「神戸」といえば、2005年秋に開校し、わずか4年半で運営を終了したカーネギーメロン大学日本校が思いだされます。

参考
【兵庫】カーネギーメロン大日本校、県行革で存続の危機(2ch の神戸新聞引用) - 情報セキュリティーに関する国内最高峰の教育機関として、二〇〇五年秋に開校したカーネギーメロン大学日本校(神戸市中央区)の存続が危ぶまれている。(中略)米国・ペンシルベニア州の同大本校は、コンピューター科学分野などで全米大学院ランキング一位を誇る名門。(中略)専門的人材を育成する先駆的な試みとして産業界などから注目されたが、一年四カ月の履修期間で計約七百万円という高額の授業料や、講義がすべて英語というレベルの高さが壁となり、入学者数は低迷。二十数人程度の定員に対し、一-三期生は九人、八人、十人にとどまる。(記事より)
ローカルなものにしか価値がなくなる(372log@姫路) ← 全授業英語という、ある意味グローバルな環境を考えたとき、なおさら「日本で」学ぶ意義が問われてきます。

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Posted by miki at 00:03Comments(3)学校