2012年04月04日

世界に向かうロードサイド勢力

西松屋チェーン(姫路市)

西松屋チェーン、メガネの三城イオン(旧フタギ、ジャスコ)、マックスバリュはいずれも姫路で生まれ育った全国チェーンです。
共通するのはロードサイドに強いこと。
モータリゼーションの拡大とともに成長した企業です。

私が小さい頃は鉄道やバスを使って姫路(の中心街)に買い物に行くというのが普通のスタイルでした。
山陽百貨店ヤマトヤシキの他、ジャスコ(現フォーラス)、ダイエー銀ビルトポス姫路駅前店など魅力的なお店がありました。
高度経済成長とともに1家に1台、車を所有することが豊かな生活の象徴となりますが、車を使用したくても駐車場が整備されていない時には、「車で行くところがない」という状況がありました。

そんな折、郊外の土地の豊富な場所で、道路脇(ロードサイド)に広大な駐車場付きで店舗を出店していったのがロードサイド店でした。

都会では土地が高いのでロードサイド勢力は育たず、地方都市からロードサイド勢力は育った。その一角を占めているのが姫路というわけです。

いまや家電チェーンはヤマダ(群馬)、コジマ(栃木)、ケーズデンキ(茨城)が全国を制覇し、ロードサイド勢力はとどまるところをしりません。

世界を見渡せば、香港のような濃縮都市は限られていて、自動車主体の地域、もしくは今後自動車主体の社会になると思われる地域がほとんどです。

西松屋、初の海外進出 8月に韓国へ出店(神戸新聞)
ベビー・子ども服の西松屋チェーン(姫路市)は3日、8月にも韓国に出店することを明らかにした。「試験出店」の位置づけだが、初の海外店舗となる。今後、「韓国で利益が出ることが分かれば本格進出したい」(広田直記常務)としている。
ソウル近くのショッピングセンター2カ所に各1店舗設ける予定。売り場面積は約300~330平方メートル。車が普及していることからロードサイドでの需要が高いと判断した。
西松屋が韓国のロードサイド店で目処を立てれば、市場は無限となりますが、「成否やいかに」というところですね。

参考
売上よりプロセスが大事(372log@姫路)
西松屋チェーン・5年後に840店舗へ(372log@姫路)
急成長企業 西松屋チェーンの秘密(372log@姫路)
  

Posted by miki at 20:59Comments(0)企業