2012年04月03日

濃縮都市・香港。路面電車やバスも二階建て

香港

なぜ路面電車が二階建てなのか・・。
香港をうろうろすると、その必然性を感じ取ることができました。
決して観光用のための乗り物ではありません。地元の人の重要な足なのです。

香港市民の住宅は、豪邸の戸建てか、高層住宅のどちらかしか選べません。
また、香港市民の移動手段は、高級車(ベンツ等)か、公共交通(バス・路面電車・地下鉄)のどちらかしか選べません。

香港郊外の住宅街

香港の人口密度は日本の19倍、姫路の6倍、神戸の2倍。可住地に限ると人口密度20万人以上とも・・
香港でマイカーを持つ人はかなりのお金持ち。超鉄道社会(=公共交通に依存した社会)です。
姫路の逆!

平地が少ないので駐車場が高額だし、車の値段も高額。それに比べて公共交通機関の料金は低く抑えてあります。
しかも公共交通機関は朝早くから夜遅くまで、時刻表を見なくてもいいほど、次々やってきます。
姫路の逆!

背後には山が迫るのですが、山の上にも高層マンションや豪邸、小学校や高級車の販売店が立ち並びます。

この国では、お金がなくても(エレベーターのない)高層住宅に住み、公共交通機関で移動し、歩き、近所で買い物をする・・
姫路では、お金持ちじゃなくても軽自動車を買って戸建てに住み、郊外店で買い物をする・・

街の濃縮感が違います。香港は濃い、うるさい、便利。姫路は静かで落ち着く。
日本は狭いなんてことはなく、香港に比べれば広い。しかし自動車があるから不便ではない。

香港は果汁100%濃縮ジュース。姫路は30%の飲みやすいジュース。

参考
香港路面電車の旅―トラムには香港のすべてがみえる窓がある(Amazon)
超過密都市、香港の過密っぷりがわかる高層集合住宅画像(カラパイア) - 香港の面積は1,104km2。人口は約700万人で、人口密度は6,409人/km2と、世界人口密度ランキング的には第2位となるのだが、実際には住宅地利用できない山林地がほとんどで、可住地の人口密度は非常に高い。平地部分に限定すれば1平方キロメートルの人口密度は20万人以上になるという。そのため市街区には、数十階を有する高層ビルが多数存在し、奇抜な景観を作り出しているんだ。(記事より)
  

Posted by miki at 00:00Comments(4)交通