2011年09月20日

仁川からJFKへ。世界一奪還目指し、大韓航空が新戦略

JFK空港米国・ニューヨーク

国際貨物輸送で世界1,2位を争う大韓航空が、仁川のシングルハブ戦略を「卒業」しようとしています。

大韓航空、JFK空港で貨物処理量1位に(下)(朝鮮日報)
大韓航空は最近、仁川空港を中心とする従来の「シングルハブ戦略」から、ニューヨーク(米国地域)、ブリュッセル(欧州)、ナボイ(中央アジア地域)など複数の空港を物流基地として積極的に活用していく戦略に変更した。最近の原油高で燃料費が全コストの50%を占めるようになったため、貨物の輸送距離を少しでも短くすることが重要なポイントになった。そこで、地域別にハブ空港を置くことにしたのだ。
「マルチハブ戦略」といって、仁川中心主義を見直しています。仁川でのオペレーションのノウハウを欧米や中央アジアの空港にも応用して、世界的な視点から最適化しているのでしょう。

日本の企業もコンビニや宅配のオペレーションノウハウをアジアで展開していますが、開港してまだ10年の仁川空港への拘りもなく、次々と戦略変更していくノリの良さは、近畿で最もノリの良い神戸市でもお手上げですね。

参考
大韓航空主導で進むナボイ空港の整備(ウズベキスタン)(日本貿易振興機構)
コンビニ新展開。電気自動車ステーション、アジア進出(372log@姫路)
日本で話題にならない、空港を見る視点(372log@姫路)
  

Posted by miki at 00:00Comments(2)航空