2011年08月30日

フジテレビが韓流に熱心な理由を考える

フジテレビ東京・港区

今月、フジテレビ本社前で4000人規模のデモがありました。

「フジは韓流偏向報道やめろ!」台場で4000人がデモ(スポニチ アネックス)
フジテレビが韓流ブームに偏向していると抗議しようと、インターネット上で呼びかけあって集まった約4000人が21日、東京・台場でデモ行進を行った。
中国や韓国メディアでは報道されているものの、日本国内のテレビや一般紙ではあまり取り上げられなかったみたいです。

フジテレビというのは東京のテレビ局。関西では、関西テレビを通して全国放送番組のみを視聴できます。

一方関東では、朝から晩までフジテレビ制作の番組が流されます。その一角、昼の時間帯には韓流αという韓国ドラマ専用枠が毎日のようにあるようです。
フジテレビが韓流に熱心というのも関西テレビを介して垣間見ることはできるものの、関東で騒がれる感覚はいま一つ理解できない面があります。

サンテレビが、フジテレビ以上に韓国ドラマを流していますが、ポートアイランドで反対デモが起きたという話は聞きません。阪神戦以外大した番組を流しているわけでもなく、むしろ、番組放映権が安い割に視聴率の取りやすい韓国ドラマを流して、「おお、がんぱってるな」ぐらいの感覚でしょう。

この問題で不思議なのは、「なんでフジテレビ?」ということです。同じフジサンケイグループ産経新聞雑誌「正論」のイメージでは、韓国びいきのような放送をする必然性が感じられないのです。

と思っていたら、個人的に納得のいく解説がありました。

フジテレビの韓流騒動について(コデラノブログ4)
おニャン子クラブで夕方の高校生層を押さえ、オールナイトフジで女子大生ブームを作り、月9でトレンディドラマを流行らせた。
90年代を過ぎてバブル崩壊のあおりを受け、広告収入が減ると、フジは自社リソースを商品化することで番組制作費を大幅に削減した。いわゆる女子アナブームである。
(中略)
今回の韓流ゴリ押し騒動もこういった流れで見れば、音楽著作権を大量に保有しているK-Popも実は自社リソースに過ぎず、それを売るためにブームを作ろうとしているということがわかる。過去80年代から何度も繰り返してきた手法なのである。
小寺信良さんは、今回韓流で反発を受けているのは、ブームの火付けに失敗しているのだろうとおっしゃっています。

今の世の中、メディアの裏も携帯端末で叩けばバレバレの情報化社会なので、大変ですね。

参考
日本での反韓流デモ、中国中央テレビも特集番組で原因を討論=中国(サーチナ) - 東京お台場で21日、フジテレビの韓流偏重に抗議して大規模なデモが実施された。参加者は口々に「韓国番組の放送中止」や「もう韓流もK-POPもいらない」などとスローガンを叫び、4時間以上にわたってデモを行った。中国でも日本の韓流偏重への抗議活動は注目を集めており、中国中央電視台(CCTV)では「日本で反韓流デモ炸裂」と報じ、日本でのデモ発生の根底にある原因について取り上げた。(記事より)
  

Posted by miki at 00:00Comments(2)マスメディア