2011年06月29日

菅首相が日本で2番目? 個人ホームページ

菅直人公式サイト
首相官邸ブログ

最近まで多かった二世議員の総理と違って、驚異の粘り腰を見せる菅総理。
最近知ったのですが、日本で個人のホームページを始めたのが小説家・雅孝司さん。そして2番目が、菅直人現首相だそうです。

日本最初の個人ホームページオーナー
雅孝司は、1984年11月30日、ビデオテックス網(日本名・キャプテンシステム)で、オリジナル画面約100枚を持ち、作品発表と各種情報提供を開始した。これが (当時、「ホームページ」ということばはまだなかったものの)日本における個人ホームページの最初である。
これら画面は、諸般の事情により、1990年6月頃、提供を休止した。
元厚生大臣の菅直人氏は、雅孝司に多少遅れて、キャプテンシステムでの各種情報提供を開始した。が、こちらも、その後1-2年で休止している。
キャプテンシステムというのは、NTTがはじめた文字画像情報システム。今でいうインターネット。やや遅れてパソコン通信も出てきましたが、キャプテンシステムは文字だけでなく画像との組み合わせだったので、より現在のインターネットに近いイメージです。

キャプテンシステムは1984年にサービスが始まりましたが、NTTはまだ電電公社と言われていたこともあり、商売が下手。ほとんど普及しませんでした。

当時、私は経済学部の大学生ということもあり、日本経済新聞を読んでいましたが、新しい時代の到来を示す画期的なシステム・時代がやって来たとメディアが大はしゃぎだったことを覚えています。
当時、キャプテンシステムにコンテンツを載せていなかった大手金融機関はなかったのではと思われるほど、官民総がかりの大プロジェクトでした。

唯一の欠点は、「見る人があまりいなかった」ということでしょうか(笑)
どんなに鳴り物入りで始まっても、観客が居なければ絵に描いた餅というわけです。

その後、これを地域メディアとして活かせないかという動きが出てきました。地域キャプテンとかローカルキャプテンと言われるもので、全国に40箇所ぐらいセンターができ、姫路にもできたのです。

日本一の情報発信都市”姫路”を目指して(吉田のホームページ)

キャプテンの画面イメージをいまでも感じることができるのは、松江情報センターのキャプテン目次です。
現在のインターネットと比べると、ずいぶん大雑把な画面ですが、当時の通信速度は4800bpsですから当然と言えば当然。
こんな通信速度にも関わらず、粗いとはいえ画像を送る技術を商用化したNTTは凄い(!?)

今ではより気軽にホームページをつくれる時代になりましたが、菅さんは20年以上も前から誰よりもこうしたことに熱意があったのですね。
  

Posted by miki at 01:02Comments(1)IT