2011年05月03日

姫路が津波被害に遭ったら

工場萌え『日本触媒姫路製造所』.wmv(YouTube)

東北・関東が震災の被害にあったため、半導体不足で影響が出ています。

東日本大震災1カ月/消えた半導体-進むか購買体制の見直し(asahi.com)
今回の震災では電機メーカーや自動車メーカーの操業が止まり、日本製の部品の存在感の大きさが浮き彫りになった。サプライチェーンの混乱はいまだ収束の兆しが見えず、部品の代替調達を検討する動きも活発になっている。
(中略)
中でも、大手最終品メーカーが特に注視したのが各種機器の心臓部とも言える半導体だ。ウエハーに回路を焼き付ける前工程の日本の生産能力の2割超が東北、関東に立地するからだ。
世界中のメーカーの製品の心臓部が東北・関東に集中していたというのは、誇らしいことでもありますが、被災で世界中に影響を与えているというのは、危機管理上問題はなかったのでしょうか。

サプライチェーン停滞が11年度GDP押し下げ(モーニングスター)
日本触媒<4114.T>は主力のアクリル酸高吸水性樹脂(SAP)をはじめ、大半の製品を姫路製造所で製造。SAPは世界で4分の1のシェアを持ち、新興国における小児用オムツの需要急増で業績は絶好調。アクリル酸エステルも自動車用の塗料や、薄型テレビ、スマートフォン(多機能携帯電話)、iPadなどに使用される粘着テープ用の需給のひっ迫が続き、原料価格の上昇以上に製品価格が上がるという好循環にある。
住友精化姫路工場を含めると、世界中で必要な高吸水性樹脂の大半を姫路で製造しています。

遠く離れた東日本で起きた今回の地震でさえ、姫路でも津波を計測しました。今後、大きな津波が姫路を襲ったとき、これら海岸沿いに立地する工場になにかあったら、世界はどうなってしまうのでしょうか。

姫路に何かあったら世界中が困ると言うことは、誇らしいことでもありますが、同時に世界中に対して危機管理の責任を負っているということでもあります。

参考
紙おむつでフル生産。今秋、姫路工場を増強(372log@姫路)
高吸水性樹脂世界首位、日触が50億円を姫路に投資(372log@姫路)
世界の化学拠点・姫路(372log@姫路)
研究所も大幅増強・姫路の名産「おむつ」(372log@姫路)
世界中の紙おむつを支える姫路(372log@姫路)
  

Posted by miki at 09:31Comments(2)企業