2011年03月04日

有効求人倍率トップは福井。理由は工場の国内回帰



全国的に有効求人倍率が上向きですが、トップは福井県の1.03倍。

福井全国トップ、1倍超 1月の有効求人倍率 (北國・富山新聞)
福井の有効求人倍率(季節調整値)は1.03倍と全国唯一の1倍超えとなった。眼鏡など製造業の生産回復が一因。
(中略)
「眼鏡製造で求人が回復している。安価な中国製に押されていたが、富裕層を中心に質の高い日本製の需要が高まり、生産が再び日本国内にシフトしている」とした。
昨年末のブログで「中国人は日本人は嫌いだけれども、日本製品は大好き。中国の消費が価格志向から品質志向へと変わっていて、また、それを可能とするぐらい中国人の購買力が高まっている」と書いてましたが、中国人の中にも日本製眼鏡を好む人がいるんじゃないでしょうか。

一方、地元・兵庫では・・

1月の県内有効求人倍率、0・03ポイント改善(神戸新聞)
兵庫労働局が1日に発表した1月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、0・57倍となり、前月より0・03ポイント改善した。幅広い業種で新規求人数が伸びたが、近畿2府4県の平均値0・60倍を下回り、2010年3月以降、11カ月連続で近畿最低だった。
福井県には遠く及ばず、近畿で最低水準。しかし、姫路だけに着目すると、昨年末で既に0.99と、県内平均を凌駕しています。

有効求人倍率:姫路職安管内、やや改善 介護や福祉で伸び--昨年12月 /兵庫(毎日jp)
姫路公共職業安定所の発表によると、昨年12月の管内有効求人倍率は前月から0・04ポイント改善し、0・99倍になった。県平均(0・53倍)と全国平均(0・57倍)も大きく上回った。
姫路だけは、1月の数値で福井県並になっているのではないでしょうか。

参考
【め】メガネと繊維 世界に輸出(福井県) - 生産が始まって今年100年を迎える福井県の眼鏡産業(めがねさんぎょう)。今や国内で作られる眼鏡枠の約97%が県内で生産されています。(記事より)
エコポイントは減っても年明けが買い得? 薄型テレビ(372log@姫路) - 兵庫県平均0.53に対して姫路が0.86と、製造業のウェイトが大きい姫路の強さが出ています。(プログより)
姫路職安の求人倍率、2ヶ月連続の増加(372log@姫路)
研究から生産まで播磨に集約。リチウムイオン電池(372log@姫路) - 中核工場は研究開発機能と一体となった工場で、一般の工場が国内外に移転や集約化されやすいのに対し、中核工場は動かし難いためである。(引用記事より) ← 国内生産の意義は、高品質品とともに、研究開発機能と一体となった中核工場。
  

Posted by miki at 01:08Comments(2)企業