2011年02月12日

政令市目指す姫路。さらなる合併も?

来年4月、政令市移行を目指す熊本市

政令市の人口要件は、法律上では50万あればいいのですが、実際は岡山市相模原市のように70万程度ないと認められません。
そこで、姫路市もさらなる合併を画策しているみたいです。

姫路市は、今から5年前に家島町、夢前町、香寺町、安富町を編入し、人口48万から53万に増えました。70万まで残り17万人。
当時の合併の方法は隣接する市町に声をかけ、応じたところと協議を始めるというやりかたでした。

合併後の新姫路市には、さらに多くの隣接市町が存在します。
陸続きで隣接するのは、次の5市4町。同じやり方で人口70万の要件をクリアできるのでしょうか?

姫路 + 加古川 = 81万
姫路 + 高砂 = 63万
姫路 + たつの = 62万
姫路 + 加西 = 58万
姫路 + 宍粟 = 58万
姫路 + 太子 = 57万
姫路 + 福崎 = 56万
姫路 + 市川 = 55万
姫路 + 神河 = 55万

70万を超えるのは姫路 + 加古川の組み合わせだけで、加古川が合意しなければ姫路を含めて3市町以上の参加が必要になります。
例えば、姫路都市圏(姫路 + たつの + 太子 + 福崎 + 市川 + 神河) の組み合わせでも人口70万に少し及びません。

合併すると地域の名前が無くなると言われていましたが、姫路市の例だと、姫路市夢前町姫路市安富町のように、旧町名の「夢前町」や「安富町」の名称が、そのまま残っています。
さらに政令市になれば、「区」の単位で名前が残る可能性もあります。浜松市では、合併により無くなった旧天竜市を含む地域を天竜区としていて、天竜区長もいます。
サッカーが盛んな旧清水市が静岡市清水区として名前を残している例もあります。

本当に政令市にメリットがあるというなら、姫路市の名を区の名前にし、例えば播磨市姫路区、播磨市加古川区にするという方法まで含め、気概やリスクを持って望まないと厳しい気がします。
そもそも、「県を通さずに仕事ができる」「県並みの権限ができる」といっても、その権限に見合った気構えも持っていない自治体に権限を与えたりしないでしょう。

参考
清水市・娯楽(wikipedia) - 日本で五指に入る「サッカー王国」として有名であり、Jリーグチームの清水エスパルスの本拠地である。市内の小中学校やグラウンドには、夜間照明が整備されており、長期に渡ってインフラ面を整備して来たことが特徴である。(記事より)
播磨をまとめて政令都市に!はりまフォーラム(372log@姫路) - 今後日本は人口減少時代を迎えるため、中央官僚組織をぶっ潰し、地方分権にならざるを得ないと言います。地方分権では、地域で考え地域で責任を持つ必要がある。高砂がどう、姫路がどうと言っていないで、みんなまとめて政令都市になれば、県並みの権限が与えられ、兵庫県なんか気にせず自分たちでやれるじゃないかと高砂市民に訴えかけ、大ホール2階まで満席の会場から拍手が沸く場面もありました。(ブログより)
  

Posted by miki at 00:00Comments(15)政治