2010年01月01日

日中合同軍事訓練を決定。対米従属からの歴史的転換

代表質問 沖縄・宜野湾市の伊波市長に聞く日テレNEWS24

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

日本のマスコミはあまり報道しませんが、韓国マスコミが昨年末、こんな記事を報じました。

【社説】注目される日中の合同軍事訓練合意 (中央日報)
日本と中国が初めて合同軍事訓練を行う。早ければ来年になるという。先週末に日本を訪問した梁光烈国防相北沢俊美防衛相は「適切な時期に中国海軍と日本海上自衛隊が捜索および救助共同訓練を実施することにした」と共同声明で明らかにした。災難救助訓練とはいえ、歴史的ライバルの日本と中国が北東アジア海域で軍事訓練を共同で行うというのは、注目すべき変化に違いない。
経済的には交流が盛んでしたが、政治的には問題の多かった日中が、なんと合同で軍事訓練を行うというのです。

これまで、沖縄に米軍基地があった理由の1つは、中国に近いということがあったと思います。日本から見て中国方面への最西端である沖縄に軍事拠点があることの正当性があったわけです。

しかし日中間に軍事的衝突のリスクが減ってくれば、北朝鮮やロシアにほど近い日本海側、例えば但馬空港にでも基地を移した方がマシな気がします。
沖縄のかたがたが、長年沖縄だけに基地の負担を押し付けられたという主張に加えて、沖縄に軍事拠点を存続する合理的な正当性が薄まっています。
(もっとも、冒頭の動画・伊波市長の話にもあるように、そもそも移転先を探す必要も無い気がしますが・・)

米国も中国との友好を重視しているため親中関係にあります。既に沖縄の軍事拠点に意味はなく、日本が海兵隊を養ってくれるという経済的利益ぐらいしか意味はありません。

そこで、米国は沖縄の普天間基地をグアムに全面移転することにしたのですが、お金がない。そこで、日本にたかって移転費用を捻出しようと、敢て揉めている演出をしている。普段温厚なゲーツ国防長官が激怒してみたり、それを受けて産経新聞など対米従属を良しとするメディアが騒いで、政権批判をしている。そんな感じでしょうか。

日米同盟が危機だと騒いでトクをするのは、外務省の官僚だったり、いろいろいるわけですね。

参考
日中防衛協調と沖縄米軍基地 (田中宇の国際ニュース解説) - 日本にとって対米従属から脱する歴史的転換点となる出来事が静かに起きたからだ。その出来事とは、11月27日に訪日した中国の梁光烈国防大臣と、日本の北沢俊美防衛大臣が会談し、海上自衛隊と中国海軍による史上初の合同軍事演習(共同訓練)を行うことで合意した件である。(記事より)
「日米同盟の正体」を読む(1)(志村建世のブログ) - まず冒頭で、日米安全保障条約は、実質的にすでに終っていることを指摘しています。2005年に署名された「日米同盟・未来のための変革と再編」という文書で、新しい同盟関係に変化している、しかし日本の国民のほとんどは、そのことに気づいていないというのです。(ブログより)
【主張】普天間問題 不信高める首相の「虚言」(産経新聞) - 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題でクリントン米国務長官が藤崎一郎駐米大使を国務省に呼び、「米政府の考えを改めて伝えたい」と日米合意に沿った早期決着を強く求めた。(中略)このままでは、首相自らが「日本外交の基軸」と掲げた同盟を軸とする日米関係全体まで空洞化してしまう恐れがある。(記事より) ← 日本のメディアは政権批判で活気づいています。どことなく活き活きしてますね。でもお金を払うほど価値のある主張をしているとは思えません。もう少し多面的な主張が必要な気がします。
“米国務長官が呼び出し”は虚偽?藤崎大使が自ら訪問 米側発表(しんぶん赤旗) - クリントン米国務長官が21日に米軍普天間基地の問題で藤崎一郎駐米大使を呼び出したとの日本の一般メディアの報道について、米国務省は22日、これを否定し、実際は藤崎大使が自ら訪れたものだったことを明らかにしました。(記事より) ← 日本のマスメディアの記事は鵜呑みにできないから、恐ろしい。ところで、日本のマスメディアは一体何を焦っているんでしょうか。

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Posted by miki at 00:00Comments(4)政治