2009年11月10日

東アジア共同体が必要な本当の理由

田中宇の国際ニュース解説

鳩山政権が掲げる東アジア共同体。まだまだ先と言われている通貨統合が、現実味を帯びていると見る向きがあります。

東アジア共同体の意味(田中宇の国際ニュース解説)
東アジア共同体は今のところ、各国間の観光客訪問のビザ免除制度や、公衆衛生、エネルギー、環境問題など、すでに各国が協調している分野で結束を強める予定で、通貨統合(チェンマイ・イニシアチブの具現化)はずっと先のこととされている。だが、今後ドルが崩壊していくと、ドルに代わるアジア域内の決済体制が必要だという話になり、自然と通貨統合が加速されるだろう。鳩山政権が「東アジア共同体」を言い出した最大の理由は、米国崩壊の顕在化が間近だからだと私はみている。
筆者は、去る9月25日のG20サミットで、G20がG8に取って代わることを宣言したことを転機として、ドルは「崩壊する過程」に入ったと言います。

鳩山政権は日中韓の対立抑止政策を進めており、
すでに英国の新聞は「明治維新以来の仇敵だった日本と中国が同盟を組む交渉を始めたので、世界は驚いている。世界第2位と3位の経済規模の日中が組めば、世界最強の勢力となる」と報じている。日本人の多くが自覚しないうちに、すでに世界は「日中同盟」を気にしている。(上記記事より)
というのです。

すでにヨーロッパでは実現している共同通貨ユーロですが、統合前はドイツ、オランダと国境を超えるたびに両替が発生し、わずらわしさがありました。今では国境を超えて移動することの制約がずいぶん減ったように感じます。

通貨単位は「アジア円」なのかどうかわかりませんが、世界最強の通貨になるでしょうね。

参考
世界情勢から見る鳩山政権の動きと、自民党の復権の可能性(玉川上水(武蔵野)の事務所から…) - ところがこのところ、ネット上にある「田中宇の国際ニュース解説」の密度の濃さにすっかり魅了され、世界情勢と日本との関係やつながりがどうなっているのかにいささか興味を覚えている。(ブログより)

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Posted by miki at 00:25Comments(4)政治