2009年11月09日

日中ロ朝韓5カ国周遊観光。日本海豪華客船ツアー

福澤諭吉

日本海を豪華客船で観光し、5カ国を周遊するツアーが企画されています。

中ロ朝韓日の5カ国周遊観光、合意に(人民網)
観光客が豪華客船に乗り、日本海沿岸の中ロ朝韓日の5カ国を遊覧するというツアーについて、観光協力プロジェクトが既に5カ国観光部門の共通認識を得ている。
(中略)
日本海を巡る国境を越えたツアーは欧米で人気の客船スタイルを採用、吉林省琿春を出発し、途中、ロシア・ウラジオストク朝鮮・羅先韓国・束草を巡り、最後に日本から帰るというもの。観光客は客船上で宿泊し、昼間は客船は最寄りの港に停泊し、陸上観光ができる。
NHK高校講座の日本史で「海外交流の実態~4つの窓口~」と題し、鎖国をしていたといわれる江戸時代にも、中国(清)、朝鮮(王朝)、アイヌなど周辺諸国とは盛んに貿易をしていたと放送していました。

明治以来、福澤諭吉が書いたといわれる「脱亜論」の影響もあり、隣国蔑視の思考回路が日本人の意識に植えつけられてしまったようです。

福澤諭吉の「脱亜論」(物言えば唇寒し)より
もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期待してはならない。「東アジア共同体」の一員としてその繁栄に与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。日本は、むしろ大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない。ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならないのだ。この二国に対しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。私は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するものである。
よく日本は島国で、「島国根性」などと自虐的に言いますが、周りが海に囲まれていることは、本当に閉鎖的なのでしょうか。
古代より交通手段の中では海上交通が最も盛んで、ベニスにしろ大坂にしろ水の都こそ、最も繁栄しました。日本は本来、海を通して開かれた心を持った海洋性民族のはずです。

欧米に限定して開国し、隣国に対してはむしろ意識的に訣別してきた明治以来の悪癖を見直すチャンスが訪れている気がします。

日本の中央メディアは、日本海と言えば竹島対馬テポドンの話題に熱心ですが、日本でも地方新聞や、中韓メディアをネットで見ていると、日本海周辺の大きな動きが見えてくる気がします。

参考
関西発の「東アジア共同体構想」。キーワードは日本海(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:00Comments(7)観光