2009年10月08日

航空産業は成長産業。アジアが世界最大の旅行市場に



JALの経営不振が報道される中、航空分野の将来性に疑問を持つ人も多いと思いますが、事実は全く逆。航空ほど将来性のある分野はありません。

日本に経済発展をもたらす航空産業(2009. 4 RIETI LETTER)
昨年の秋以降、金融危機が世界を襲い経済停滞を引き起こしていますが、このような状況下でも将来的に大きな成長が見込まれている分野がいくつかあります。航空産業がそのひとつです。
(中略)
日本のように人口密度が高く、しかも周囲を海にかこまれている国にとって、航空輸送の重要性は強調するまでもありません。特に日本を含めたアジアの航空輸送の成長は世界平均を上回ることが予想されており、航空産業の重要性はますます高まっています。
前原国土交通大臣もテレビで言ってました。

国内線9割が採算割れの日本航空は大臣のテレビ出演も反応薄(asahi.com)
前原国土交通大臣がテレビ朝日に出演、「再生委員会にまかせてある。結論が出るまで話すことはできない」と述べた。また、一方で、「日本からの海外旅行者は約1700万人。日本を訪れる観光客についても2000万人にもって行きたい。この観点では航空産業は成長産業である」とも述べた。
航空機メーカー大手のボーイングも、とくにアジアで高い成長が期待できるとしています。

ボーイング、アジア太平洋地域の市場を予測~世界最大の航空市場へと成長~(ボーイング)
「20年後には、世界全体の40%以上がアジア太平洋地域に関連する路線になっているでしょう。これは、1950年代から始まったボーイングの市場予測でさえも言及してこなかった大きな成長です」
メディアによっては、あたかも日本には空港が多すぎると誤解を与えかねない報道が見受けられますが、そんなことはありません。人口・経済規模とも日本を下回るドイツ・フランス・英国は、いずれも日本より空港が多く、都心からのアクセスも概していい。播磨のような空港空白地帯には新設も必要です。

前原大臣も言ってますが、道路予算を削って、空港や港湾整備に大胆にお金を回すべきでしょう。

参考
活発化する空港整備。道路から空港へ予算シフトを(372log@姫路)
前原さん!徹底したオープンスカイ政策の実現を(372log@姫路)
福岡に航空産業誘致 北九州空港周辺 県が計画 自動車不振、成長株に期待(西日本新聞)
世界の空港 - フランス136、英国124、ドイツ100に対し、日本は92しかありません。英国のように英仏海峡トンネルもない日本が、東アジア共同体と言うなら、せめて英国以上の空港を整備するのは最低条件でしょう。

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Posted by miki at 00:00Comments(4)航空