2009年09月20日

記者クラブ開放を巡る攻防。国政初の開放は外務省から

岡田外務大臣のブログ

政権交代を機に、記者クラブ権益を巡る攻防が繰り広げられています。

民主党代表の「故人献金」問題を見る視点(372log@姫路)で、「日本では韓国を除けばほぼ世界に類を見ない記者クラブ制度があり、ジャーナリズムが機能していないと、ジャーナリストの上杉氏は言います。」と書いていました。

鳩山現総理は5月の党代表就任会見で、「会見はオープン」にすると約束。総理に就任した9月16日、記者クラブに属さない上杉氏も総理会見に臨むはずでした。

【公約違反】 非記者クラブメディアを排除した鳩山首相初会見への落胆 【内閣官房】(東京脱力SPORTS & RESORTS(試作版))
きょう(9月16日)、鳩山内閣が発足した。国会での首相指名投票、官邸への呼び込みを経て、現在、首相官邸で、鳩山首相が初の記者会見に臨んでいるはずだ。
――はずだ、と書いたのには理由がある。筆者はいま首相官邸の入口にいる。にもかかわらず、建物の中には入れない。衛視によって足止めを食らったまま、ワンセグの画面に見入っている。だが、そのバッテリーもいまや切れてしまった。
総理の記者会見は、結局、記者クラブメンバーに限られることになったのです。民主党が行ってきたオープンな会見は、政権をとったこの日、閉じられた会見に「豹変」したのでした。

山口一臣:新聞が書かない民主党の「公約破り」(THE JOURNAL)
歴代民主党代表が約束してきた「政府会見を記者クラブ以外のメディアにも開放する」という方針が一部メディアの圧力と党内守旧派によって握りつぶされたという事実である。
(中略)
記者クラブを形成する既得権メディアが経営幹部から一線記者まで動員して、さまざまなルートで民主党の各層に働きかけを行っていた。鳩山由紀夫代表に直接、電話を入れた大手新聞社の首脳がいれば、秘書や側近議員の籠絡を担当した記者もいたという。
そのときの共通する殺し文句が、「新聞、テレビなどのメディアを敵に回すと政権が長く持ちませんよ」というものだったという。
要するに、世論に絶大な影響力を持つマスコミを敵に回す勇気がなくなったということです。

しかし、一昨日、岡田外務大臣は、外務省の会見についてオープンにすると述べました。

岡田外相:全メディアに記者会見を開放 フリーも(毎日jp)
岡田克也外相は18日の記者会見で、外務省での記者会見について「原則としてすべてのメディアに開放する」と述べ、記者クラブに所属する報道機関以外にも参加を広げる方針を明らかにした。
上杉さんも喜んでいます。

【祝】 岡田克也外務大臣 外務省記者会見全開放 【英断】(東京脱力SPORTS & RESORTS(試作版))
歴史的な日となりました。
岡田外相に敬意を表します。
外務官僚と戦いながらも、岡田外相、ついに押し切りました。
国政初の記者クラブ開放です。
馴れ合い体質など、問題があったとしたら、これを機に改善して欲しいと思います。

参考
岡田外相、記者会見は外務省記者会以外にも開放(MSN産経ニュース) - 「大臣(自分)の考え方だ。支障がなければ(他省庁に)広がりをもってくるのではないか」と述べた。(記事より)
民主党「会見はオープン」の公約破る、ネットで批判殺到(サーチナ)

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Posted by miki at 00:57Comments(2)マスメディア