2009年07月01日

大阪府知事はそりゃ道州制賛成でしょ。では姫路は?



今年1月のブログで、 「自民党が道州制、民主党が廃県置藩という旗を掲げるなら、きわめてわかりやすくなるということは言えますね。」と、自民党と民主党の地方分権国家の形の違いについて書きました。大阪府橋下知事は、突如民主党の2層構造を槍玉に挙げ始めました。

「民主に政権担当能力ない」道州制めぐり橋下知事が酷評(MSN産経ニュース)
民主党は、全国約300の基礎自治体と国からなる「2層構造」の国家像を提唱しており、次期衆院選の政権公約(マニフェスト)にも盛り込む見通し。これに対し橋下知事は、自らの立場を「道州制論者」と明言し、国、道州、市町村の「3層構造」に向けた自治体再編を主張している。
(中略)
その“豹変(ひょうへん)”ぶりに民主府議の一人は「道州制に関する認識の違いは前から分かっていたはずだ。どうして突然批判を始めたのか」と首をかしげる。
一夜にして豹変するのはいつものことなので、いいのですが(笑)
そりゃ大阪としちゃ、せっかくの州都になるチャンスを、みすみす無くしたくないというのは自然だと思います。

姫路なんて、ただでさえ県の端っこで、県庁がはるか彼方なのに、これで県を廃止して大阪が州都だなんていったら、ますますはるか彼方になってしまいます。
一方の全国300の基礎自治体ということになれば、姫路を中心とした自治体も、神戸を中心とした自治体も、大阪を中心とした自治体も、一応は同格ということになります。事実上の姫路県(飾磨県)もしくは姫路藩復活ですね。

なぜ橋下知事は最近になって豹変したのでしょうか。もしかしたら、民主党案だと州都が必要無いということに、最近まで気づかなかったのではないでしょうか(笑)

あのぅ・・、ちなみに地方分権に賛成でも、必ずしも橋下さんとか東なんとかさんの意見が国民の総意とか、ほとんどの国民が同意しているみたいな言い方はしないで欲しいです。大抵意見が異なるので・・。

参考
【正論】「この国のかたち」変えるには 早稲田大学教授・榊原英資(MSN産経ニュース) - 現在、地方分権のモデルにしなくてはならないのは明らかに江戸時代的「藩」であろう。筆者は明治4年の廃藩置県になぞらえて、廃県置藩と呼んでいるが、具体的には300前後の基礎的自治体と国の二層構造とするのが望ましいのだろう。平安時代から江戸時代の藩に至る歴史があるということは、地域の文化や伝統もほぼ藩を基準にして残っているということでもある。加賀友禅、丹後縮緬(ちりめん)などなどである。(記事より)
兵庫県知事が道州制に反対する理由(372log@姫路) - 神戸は兵庫県がなくなること自体が大打撃ですが、較べれば、道州制より300前後の基礎的自治体のほうがマシな気がします。

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Posted by miki at 00:23Comments(7)政治