2009年05月25日

竹中式、批判の三類型



今年始めあたりから、小泉-竹中路線は世の中を駄目にしたと批判されることが多くなりましたが、当事者の竹中平蔵元総務大臣はテレビなどで反論を繰り返しています。昨日も加藤紘一氏とやってましたね。
つきそうに思えない政策的な決着云々よりも、議論のしかたなどで参考になることがあります。

竹中氏は、自著の中で、「長年批判され続けた結果、批判は3種類に集約される」としています。その3つとは、

1 「コントラリアン型」の批判
2 「永遠の真理型」批判
3 「ラベルを貼る」型の批判

コントラリアンとは、いつも反対の意見をいう人のこと。日銀が金利を上げたら「そんなことじゃ、中小企業がダメになる」、逆に下げたら、「年金生活者が大変だ」と批判する。政治改革を行えば「拙速だ」、改革しなければ「遅い」という。氏いわく、人のやることに異を唱えていればいいので、簡単で誰にでもできる批判だとか。

永遠の真理型というのは、「長期的な視野に立て」とか「相手の立場にたって考えろ」とかもっともなことばかりを言うタイプです。

ラベルを貼る型は、「竹中は市場原理主義者だ」「今の若者は意欲が低い」「誰々は政治を分かっていない」といったラベルを貼ってしまい、問答無用にしてしまうタイプ。

さすが批判を浴びる量も質も桁違いな竹中さん。他の人にはない豊富な経験をお持ちのようです。あまり羨ましくありませんが・・
我々の実生活でも、これらのどれかに分類される批判をしがちな人をピックアップしておけば、会議等の事前に、批判しそうな内容を予測でき、前もって対策が打てそうな気がします。

参考
市場原理主義の転換点(372log@姫路)
経済学を何のために学ぶのか?(372log@姫路) - 別に新自由主義の旗を振ること自体、間違っていたわけではないと思います。行き過ぎはいずれ是正されるだけのこと。学者は極論を論じるのが仕事なんですね。(ブログより)

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Posted by miki at 00:00Comments(2)政治