2009年02月01日

ピンチをチャンスに。格安航空会社の挑戦



大阪府の関西3空港に関する提言が発表されました。

橋下知事「伊丹廃止」に触れず 関西3空港提言(神戸新聞)
橋下知事が主張している大阪(伊丹)-成田便を廃止し、関西-成田便に切り替えを進める案を示す一方、一時訴えていた「大阪空港の廃止」は盛り込まなかった。
橋下知事は記者団に「関西空港は財務上の大欠陥空港。提言を基に国に働き掛けたい」と話した。府は同日、国土交通省に提言を提出した。
(中略)
大阪空港廃止を盛り込まなかったことについて、橋下知事は「思いとしては関西空港が出入国の拠点空港になれば構わない。そこはこだわらない」と述べた。
全くその通り。関西空港は「財務上の」欠陥空港で、責任は国にあるというのも全くその通り。逆に言えば、関西空港は財務面以外は素晴らしい空港で、関西のため日本のために大いに活用すべきです。
また、伊丹廃止などというのはありえない話だと考えていましたが、これで、伊丹廃止などという戯言を言う人はいなくなるでしょう。
橋下知事は「関西空港が出入国の拠点空港になればいい」と言っていますが、誰が見ても関西空港は出入国の拠点空港だし、今後もそうあるべきだし、その地位は揺るがないでしょう。それを担保した上で、伊丹や神戸からせめてアジア便は飛ばすべきだと思います。橋下さんだって、関西空港が出入国の拠点でありさえすれば、それもこだわらないと思います。
関西空港は、出入国の拠点空港として実力のある空港。伊丹や神戸のようなチンケな空港とは格が違います。そんなことは誰の目にも明らかでしょう。

そのチンケな神戸空港に新たな動きがあります。

スカイマーク、神戸発着路線を大幅拡充へ(神戸新聞)
航空会社のスカイマーク(東京)は三十日、中期経営計画(2009-14年度)を発表し、神戸空港発着の路線を大幅に増やすことを明らかにした。神戸空港を「関西の拠点」と位置付け、低運賃を武器に路線を拡充する。
格安航空会社スカイマークは、神戸空港を関西の拠点として位置づけ、路線を大幅に増やすことを決めました。

この動きには、2つの要因があると思います。
1つは、スカイマーク経営上の課題だった、パイロット不足が、世界的な航空需要の減退で、緩和された。
もう1つは、不況の影響で企業の経費節減等、低価格路線に追い風となっている。

つまり、世界的な不況というピンチをチャンスに変えようと、積極方針に出てきたんだと思います。
スカイマークは従来から神戸空港を関西の拠点にし、将来はアジア便も飛ばしたいと言っていましたが、今後に大いに期待したいですね。

参考
3空港巡り戦略提言案、橋下知事が軌道修正 「伊丹廃止」盛らず(NIKKEI NET) - 地元自治体・経済界の出資による就航奨励一時金制度の拡充など長距離国際線の誘致に取り組むほか、外国系航空会社が国内線を運航できるよう国に要請する。(記事より) ← 国内便に運行コストの安い海外の格安航空が飛ぶようになれば、異常な高運賃が少しでも正常化するでしょう。がんばれ大阪府。

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Posted by miki at 00:00Comments(2)航空