2009年01月25日

円高・不況関係なし。ヒントは東アジアの新興国

苗場新潟県

播磨も不況ということで、なにか景気のいい話はないかなぁと探していたら、この円高にも関わらず、新潟にロシアや東アジアからスキーをしに来る客がいて、今年も減っていないという話がありました。

新潟のスキー場 外国人向けPR奏功 円高・不況はねのけ“滑走”(FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE)
円高や世界的な不況という逆風の中、外国人客の増加を狙う新潟県のスキー場が健闘している。海外での知名度では北海道ニセコ長野白馬が先行するが、主なターゲットをロシアや東アジアに絞り、国外でのPRや受け入れ態勢の整備に力を入れている。
よりによってこの円高で、しかも世界不況なのに・・。
「ロシアのスキー場は寒いし設備も悪い。ここはリフトが多く、サービスも丁寧。温泉も最高」と話すのはロシア・ハバロフスクの銀行員、インナ・ボロニナさん(52)。年末年始の休暇を家族と苗場で過ごした。
同スキー場では2年前からロシア、中国、韓国3カ国のスタッフを配置し、対応している。ロシア極東の主要都市、ウラジオストクやハバロフスクと新潟空港との間に直行便があることも新潟の強みだ。
水野和夫さんは、日本で経済格差があるかどうかは、グローバル経済にリンクしているか、遮断されているかの違いから現れると言います。東京、中部で景気が良かったのは、東京は金融・サービス、中部は自動車産業で海外とつながっていたから。福岡も景気がよいのは、中国や韓国から観光客が訪れるなど、人の交流で活気があるから。地方都市の中心部にシャッター通りが見られるのは、海外とつながっていないからだと言うのです。

確かに、姫路も三菱電機などの自動車関連産業で海外とつながっていた上、ミシュランで三ツ星がついたりして姫路城を訪問する外国人が増えたから、景気が良かったんだなぁと納得。

現在、海外のうち特にアメリカとつながっていた自動車関連、家電を中心に生産調整が激しく行われています。
アメリカ一極集中からアジアの新興国に経済の重心が移るのに合わせて、アジアとのつながりを一層拡大する必要があるのかなと、改めて感じます。
ここ数年、訪日外国人が増えてきていて、円高でどうなのかなと思いましたが、当然陰りはあるものの、アジア新興国のパワーは、それを凌ぐ勢いを秘めているようです。中国、インドなどは、先進国のようにマイナスではなくて、依然プラス成長を続けていますしね。

かつて1億の日本人が激しく高度経済成長したように、まだまだ貧困層の多い10億の中国やインドが、着るものを着て、食べるものを食べ始めたら、3億のアメリカ人が消費していたのより、はるかにパワーを持つし、何より日本から近い。

ドイツの中小企業の中には「大西洋型からユーラシア型への転換」を言って、インドや中国を狙っているケースもあるみたいですが、日本からだととにかく近くて時差も少ない。
空港しだいでは日帰りできるとなれば、大いにチャンスがありますね。まあ、日帰りできる云々を言い出すと、また日本国内にも格差ができるわけですが。

参考
西向け西!東京ではなくアジアに目を向けよ(372log@姫路) - 国内に目を向けても人口は減るし購買力はないしでどうしようもありません。アメリカははじけた。一層、アジアしかないわけです。もちろんヨーロッパという説もありますが。

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Posted by miki at 01:49Comments(0)社会