2009年01月21日

減少する定住人口、増やせ交流人口。関西も空港大整備を

姫路商工会議所姫路市下寺町

姫路商工会議所で、竹中平蔵氏の講演がありました。

金融危機に始まる世界的な不況ですが、日本の株価の落ち込みは発祥地の米国よりひどい。これは過去2年間、行政改革がストップしてしまったこと、さらに建築基準法改正や金融商品取引法、外資規制などの行き過ぎた規制で、日本の市場が世界から見放されているからだと氏は言います。
しかし日本は、優れた技術、資産、労働力、世界から羨ましがられる文化を持っていて、政治的リーダーシップにより比較的容易に経済を立て直すことが可能。
いま何をすべきかについては次の3つ。

1 法人税率を半分に。もし無理なら韓国アイルランドのようにスーパー特区をつくる。
2 思いきって空港を整備する。定住人口が減っている国は交流人口(観光、出張、留学生)を増やさねばならない。
3 東京大学民営化。世界で19位の東大をせめて5位以内に。

空港については、例えば現状では東京から香港に日帰りできません。これではビジネスセンターになれません。そこで、羽田を現在の2倍にし、24時間化する。また、世界遺産・姫路城に人を呼び込むためにも関西の空港も思いきって整備すべきだとおっしゃいます。

空港についてはひめナビブログでもさんざん書いてきたことで、今風に「もし2兆円あったら・・」、深い深い海をわざわざ埋め立ててポートライナーも延長してつくった総事業費3000億円の神戸空港だったら6個、本体事業費380億円の岡山空港だったら50個もできてしまいますね。

参考
竹中平蔵氏の講演会(マスミンのピアノの小部屋)
竹中平蔵 vs 金子勝 世界的な金融危機と未曾有の不況について(Youtubeとかの政治動画を紹介しています)
市場原理主義の転換点(372log@姫路) - 講演会の案内。市場原理主義新自由主義という言葉は講演では出てきませんでした。
日本版ニューディール、韓国版ニューディール(372log@姫路) - 政策的立場が異なる森田実氏でさえ、空港整備については意見が一致しています。
「格差」は改革反対者の、政治的言い訳(372log@姫路) - 竹中氏は、派遣労働者の製造業への拡大は、当時問題になっていた請負労働対策のためであり、直接の原因ではない。1979年の東京高裁の判例で、正規雇用者を解雇できなくなったことこそが格差の原因としています。
小泉・竹中改革が格差社会を作ったというトンデモな論議(Maikeeの日々雑感)
372log@姫路 - 航空

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Posted by miki at 00:11Comments(8)政治