2009年01月20日

日本にかつてないチャンス?



円高不況もあって輸出産業が苦しんでいるというのは周知のこと。しかし、大前研一さんは、円高で実質的にお金持ちになっている日本なんだから、もっとお金を使ったらどうかとおっしゃってます。

いま、世界で最も強い日本円をどう使うか(SAFETY JAPAN)
わたしは35年以上コンサルタントをやっているが、世界の金融において日本の通貨「だけ」が強くなっている状況を目にするのは初めてのことだ。下の図にはユーロが書いてないが、やはり25%下落している。つまり実に円だけがドルに対して大幅に強くなっているのだ。
大前研一さんは、「現状、フォードが3000億円、GMなら1000億円で買える」ので、マツダトヨタが買えばいいのではないかとおっしゃっています。

また、鉱山会社を5~6社買うとか、穀物メジャーを安く買うとか・・・
「強い通貨を持つ国」としてエネルギーや鉱物資源の問題を克服し、さらに食糧の問題にも資本参加という形でめどをつけるのである。日本にはいま、100年来欠乏で苦しんできたものを手中に収める、かつてないチャンスが訪れているのだ。
通貨が強いということは、ここまで人を大風呂敷にさせるのかと思いますが、日本の円高を大いに誇る必要があるように思います。

恵まれた国ニッポン、今こそリスクをとって飛躍しよう(IT-PLUS)
■日本はカネがある、ヒトもいる
まず日本。GDP515兆円。依然として世界第2位の経済大国。国債および政府借り入れなどの国の借金は830兆円に上るものの、個人金融資産が1500兆円(株価の下落で10%くらい減っているとしても1350兆円)あり、乱暴だけれども差し引きすればおカネはたくさん(500兆円以上)ある。
さらには高い教育レベル。OECD(経済協力開発機構)のPISA(学習到達度調査)では、さすがに2000年よりも大きく順位を落としているものの、2006年、科学的リテラシーで6位(2000年は2位)、読解力で15位(同8位)、数学的リテラシーで10位(同1位)で、まだまだ優位性はある。人口2000万人以下の小国を除くと(小国では政策効果で高く出やすい)、読解力以外(トップは韓国)はトップである。
何だかんだ言っても、日本にはしっかりした人が多い。世界から尊敬もされている。そこへ来て世界一強い通貨を持つチャンスがやって来たのだから、まさに将来は明るい・・かも。

P.S.
姫路の代議士・戸井田徹さんのブログに、興味深い記事がありました。

マスコミよりクチコミ(丸坊主日記)
今日の読売新聞の夕刊に[グリーンニューディール オバマ氏日本に学べ]と題して以下の記事が小さく出ていました。
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【ワシントン=岡田章裕】オバマ米次期大統領は16日、オハイオ州で演説し、総額8250億ドル(約73兆5000億円)の景気対策法案の柱とした環境分野への集中投資を目指すグリーン・ニューディールについて、「日本、ドイツ、スペインは、この分野への投資に力を入れ、新時代の環境産業でリードしている」と述べ、米国も日本などを参考にすべきだとの考えを示した。オバマ氏は、「(日本などは)米国より賢かったわけでも、よりよく働いたわけでも、革新的であったわけでもない。政府が環境分野への大胆な投資を促進し、国民が懸命に発明した技術に報いたからだ」と指摘した。
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(2009年1月17日夕刊 読売新聞)
米国のオバマが日本などの政策を参考にすべきだと言っているのです。小さな記事だったようなので、ほとんどの日本人は気付かなかったでしょう。もっと大きく取り上げたら日本ももっと元気が出るのにね。

参考
原油価格暴落で、日本の時代がやって来た?(372log@姫路)

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Posted by miki at 03:04Comments(0)社会