2009年01月16日

世界同時不況。ところでこの国は?



国会の焦点は、定額給付金から消費税増税論議に移るかのように報道されてますが、どことなく呑気な話ですね。永田町のコップの中は別世界・・みたいな。

同時不況:世界の現状は(毎日jp)
金融危機の震源地となった米国では、昨年1年間で就業者数が258万9000人減少し、第二次世界大戦後では最悪の雇用減少を記録した。
(中略)
金融街シティーを擁する英国でも、昨年始まった金融危機の影響は深刻で、英国産業連盟は失業者数が09年に300万人近くまで増え、失業率が9%(昨年12月6%)になると予測している。
(中略)
ロシア政府統計局は先月末、全国の失業者が半年の間に約100万人増えて500万人を超え、失業率は6・5%になったと発表した。
日本国内だけを見ないで、「どしゃぶりの世界の中にいる日本」という見方も必要と思います。スポーツでも、どしゃ降りの時にやるべきことと、晴れてからやることは違います。

経済がグローバル化してるから、不況も好景気も一蓮托生なんですね。そういえば、世界と繋がってない(?)あの国は、世界の状況をどう見ているのか。

〈論考⑪〉 「ポスト冷戦後」の時代を読む(朝鮮新報)
米国による軍事的・経済的一極支配の挫折は、ほぼ20年にわたったポスト冷戦期が、ついに終わりを告げようとしていることを示している。
(中略)
冷戦の終結は、①一方の超大国であるソ連の崩壊によって「唯一の超大国」となった米国が、世界に対する一極支配を実現する可能性と、②東西の対立関係が解消された条件のもとで、それを根拠に正当化され維持されてきた支配秩序そのものが解消される可能性を提示した。
(中略)
前者を追求したのが米国であった。ポスト冷戦期米国は、ソ連の崩壊によって生じた力の空白に乗じ、「唯一の超大国」として世界に対する一極支配を目指した。しかし、それが行き着いた先は、冒頭に述べたように覇権主義の挫折と軍事的・経済的影響力の低下であった。逆に、米国に挑戦する国々の台頭と地域統合の推進によって、一極体制ははやくも多極体制に席を譲りつつある。「冷戦後の世界」に対する解答は、けっして一極化ではなかったということだ。
冷戦時代、ソ連の傘下にあった北朝鮮が、ソ連が崩壊することで「パワーバランスの変化が、米国の影響力拡大の条件をもたらしてはいたが、一方、米国が支配と干渉を続ける根拠を失わせていたことも事実」として、米国の軍門に下る道を選ばずに頑張ったのが報われた。先見性があったと言っているのです。

世界同時不況でみんな困っているけど、何となく余裕を感じるのは気のせいでしょうか。

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Posted by miki at 02:08Comments(0)政治