2008年12月22日

韓国で進む食文化改革。あいも変わらぬ残飯大国日本

韓定食

ウォン安で、年末年始は韓国人気です。

年末年始の空の予約、国際線5.6%減 ウォン安で韓国線は好調(NIKKEI NET)
長距離の国際線が敬遠されており、日航のオセアニア線で前年比33.4%減、全日空のヨーロッパ線で同11%減などとなった。燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)も影響したとみられるという。
一方、ウォン安の影響で韓国線の予約は好調。日航が前年比3.1%増、全日空が同22.4%増となっている。
せっかくオーストラリアドルが急落しているのに燃油サーチャージをしつこく取っているために、思い留まってしまう人が多いのでしょうか。残念な話です。
韓国への燃油サーチャージは4000円で、来月4日以降は2500円。福岡-釜山は来月4日以降1200円になるみたいです。

韓国でいまホットな話題が、食べ物です。

韓国で「食べ残し使い回し」根絶運動 3回違反で店閉鎖(asahi.com)
韓国保健福祉家族省などは19日、飲食店などによる食べ残し料理の使い回しを根絶する国民運動を始めた。今夏、テレビ番組が再利用問題を報道したのをきっかけに、同省が「消費者を欺き、わが国の食文化に対する認識をおとしめる」と危機感を抱いたためだ。
(中略)
KBSテレビの報道番組によれば、無作為に選んだ20飲食店などのうち、16カ所で食べ残し料理を再利用。キムチキムチチゲにしたり、刺し身に添える大根の千切りを洗ってまた客に出したりするケースがあったという。
日本でも高級料亭で使い回しが問題になりましたが、たとえ手をつけられなくても使い回さずどんどん廃棄せよというのにもやや違和感があります。

韓国で「食べ残し使い回し」(ysf社長何がなんだか日記)
韓国のお店ではその多くが「おかず」といって、ナムル、カクテキ、ポテトサラダなど多くの小皿にのった料理が無料でついてきます。私の最初に行った時には驚いたものですが、当然食べ切れません。
(中略)
韓国のこの「おかず」の問題は食文化に関わる問題です。「おかず」そのものを辞めないと無くなる可能性は少ないかもしれません。
韓国では「たくさん準備してたくさん残す」という食文化があり、残り物が多いため再利用されやすい環境があります。そこで、おかずを別注文にするお店が注目を集めています。

残り物を再利用しない運動、全国に広まる(下)(朝鮮日報)
ソウル市江南区では、このようにしておかずを別に注文するやり方が広まれば、「たくさん準備してたくさん残す」という韓国式の食文化を変えられると考え、この制度の全面的な導入を検討することにした。
今後、必要な分だけ注文し食べ切るという食文化改革が進めば、使い回し防止もさることながら、食品廃棄を減らす効果もあるでしょう。

上記、「ysf社長何がなんだか日記」でも書かれているように、日本でも賞味期限切れ食品を大量に廃棄しています。その量は世界一の消費大国アメリカを凌いで堂々の世界一です。

外国から買っているのに捨てる国(環境と平和のNPO法人ネットワーク『地球村』)
日本の食品の約7割は、世界から輸入したものです。
私たちは年間 5800万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1(1940万トン)を捨てています。
食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量740万トンをはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵しています。
日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられています。
この家庭からでる残飯の総額は、日本全体で年間11兆円。
これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額です。
さらにその処理費用で、2兆円が使われています。
日本は食糧の 7割以上を輸入しながら、世界一の残飯大国なのです。
日本が伝統的な残飯大国などということはないでしょう。せめてアメリカより残飯を減らすぐらいの目標を掲げてもいいのではないでしょうか。

参考
レジ袋削減へ協議会 姫路市とスーパーなど(神戸新聞) - レジ袋は便利な半面、再利用されずに廃棄されるケースが多い。資源節約や焼却過程で排出される二酸化炭素を削減しようと、取り組みを決めた。(記事より) ← レジ袋を廃棄しないことも大事だけど、もっと貴重なものも捨てている。
「食のごみ」リサイクル不足 地産地消で自給率アップ(MSN産経ニュース) - 「食のごみ問題を解決するには、地産地消を原則として、地元で取れたものをおいしく食べることが大切」(記事より) ← 食品廃棄物はリサイクル率も悪い。
地産地消の取り組み(姫路市)

← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります
  

Posted by miki at 00:57Comments(0)食べ物