2008年10月22日

高まる高速道路無料化論。誤っていた?道路公団民営化

櫻井よしこ ブログ!

国内の格差問題やアメリカの金融危機の影響で、行き過ぎた市場原理主義に対して反対する声が高まっているようです。
私の考えの中に、「行き過ぎはいずれ是正される。」というのがあり(参考 2006.11.11のブログ)、小泉-竹中路線の行き過ぎもいずれ是正されると思っていましたが、いまはそういう方向ですね。ただ、当の竹中さんはまだまだ元気に「東京大学民営化」などを唱えてらっしゃいます。(参考 2008.2.14のブログ

「民営化」というとなんでも良かった時代が過ぎ、振り返ってみると「なんで道路を民間会社が経営するのか?」という疑問が生じます。元々道路公団は設立当初から解散する予定だったのに、民営化されて永続組織になってしまいました。
いま日本にとって最も大事なことは、道路を造ることではなくて、既にある道路をいかに有効利用するかということでしょう。

「民主党の〝高速道路無料化案〟は真剣な議論に値するのではないか」(櫻井よしこ ブログ!)
現行の高速道路会社のあり方、つまり、小泉純一郎首相の下で行なった道路公団民営化はあまりにも明らかな失敗であり、高速道路保有・債務返済機構の下で、日本の高速道路経営は必ず失敗し、より大きな借金を次世代に残すことになるからだ。
かねてから山﨑養世氏が説いていた高速道路無料化の本質は、道路会社(旧道路公団)の解体であり、猪瀬現東京都副知事が中心となって進めた民営化が、いかに間違っているかということです。民営化ブームに後押しされてつくられてしまった道路会社ですが、新自由主義で知られる櫻井さんからも疑義が提起されています。

以上から、自民党が高速道路半額!と言っているのと、高速道路無料化というのは、似ていますが異なる次元の意見なのですね。

参考
道路予算は英国の10倍。国交相はなぜ平気で嘘をつくのか(372log@姫路)
高速道路無料化、自民党も検討(372log@姫路)
高速料金、「終日」半額案が浮上 政府・与党(asahi.com)

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Posted by miki at 00:00Comments(6)クルマ