2008年02月06日

大阪のセールスマンに。橋下府知事、本日初登庁

大阪府庁舎

大阪府知事選で、タレント弁護士の橋下徹氏が2位以下に大差で当選したのには驚きました。理由の1つは、「橋本」と書く人が多数出ると思ったからです。しかし、こちらを見る限り、「橋本」も有効票と見なされたのかもしれません。
誤記による疑問票

自書式は紛らわしい記載が多くなる傾向がある。例えば、「河田」候補に対して投票したつもりが誤って「川田」と投票した場合などである。その選挙における立候補者に「川田」という人物が存在しない場合、河田票と扱うか無効票と扱うかの疑問票となる。その場合、選挙管理委員会は有効か無効か判断する。少しの誤記であり、他に該当者と推定される人物が存在しない場合は、有効と判断される場合が多い。

橋下さんは、財政再建を重要課題に掲げ、83の府立施設のうち、図書館以外はすべて廃止・売却を検討しています。

「図書館以外は不要」橋下氏、大阪府施設の廃止・売却検討(YOMIURI ONLINE)
大阪府知事に就任する橋下徹氏(38)は4日、府幹部との協議の中で、83の府立施設のうち、中之島図書館大阪市北区)と中央図書館東大阪市)の2施設以外は「不要」との考えを明らかにした。

未曾有の財政難だから止むをえない面もありますが、これもしない、あれもいらないでは「大阪府そのもの、府知事そのものがいらないんじゃない?」という気がしてきます。とくに政令指定都市や多くの有力自治体を抱える大阪府は、そういう面が強いと思います。

財政以外で橋下さんにもっとも期待されるのは、大阪のいいところを宣伝する力でしょう。

橋下新知事、トップセールスで中小企業活性化めざす(asahi.com)
中小企業側の期待は大きい。大阪府中小企業家同友会の松井清充事務局長は「中小企業は信用性の問題もあって売るのに苦労する。部品メーカーも含め表彰や推奨企業の制度をつくってどんどん売り出してほしい」。

対外的な面だけでなく、対内的な面もあるでしょう。
新卒は売り手市場で、大手企業が根こそぎ学生を集めてしまいます。中小企業の人材難は深刻。

理系新卒欲しい!! 団塊の技継承へ争奪過熱(YOMIURI ONLINE)
こうした厳しい状況を踏まえ、東大阪市の大阪府立布施工科高校は、生徒の母親が地元中小企業で仕事を体験する「おかんデュアル」を行った。
高卒理系も、売り手市場が続き、同校は08年春に就職する約140人に対し、700社を超える求人があった。ただ、親は子供に大手企業への就職を勧めがちだ。そこで「高い技術力がある地元企業を人材面で支える必要がある」(安村博文校長)との考えから06年に実施した。07年秋も母親らが中小企業を見学した。

大阪にある高い技術力のある企業を発掘し、地元でも有名にしなければ、大手や聞いたことのある会社に流れてしまいます。大阪の「おかん」にも、多くの地元企業を有名にする必要があるのだと思います。一般には知られない優秀な部品メーカーなどがたくさんありますからね。

いくらでも売るべき素材が埋もれていて、高い技術力を持つ企業がある姫路にも、大阪以上に「セールスマン」が必要です。
私もあんまり自信ありませんが、私以上に姫路の「おかん」も姫路の企業のこと、知らないんじゃないでしょうか。

参考
地核変動 都市の可能性 (1)2つの百貨店覇競い、城下町に活気(神戸新聞) - 姫路の経済力は、決して衰えていない。兵庫県の有効求人倍率は平均で一倍を割るが、姫路は昨年十一月で一・五八倍と人手不足の状態。申告納税者の平均所得額(〇五年)は五百六万円で、人口がほぼ同じ尼崎(四百九十四万円)を上回る。(記事より)
有効求人倍率、過去最高の1.9倍。広がる県内格差(ひめナビブログ)

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Posted by miki at 00:38Comments(2)政治