2008年01月05日

ETCは普及している?

山陽自動車道播磨三木市

ある人から、国土交通省(霞ヶ関)の道路関係の人もひめナビブログを見てるよ~と聞きました。利害関係のない素人感覚の意見が参考になるんでしょうか・・?
そこで、昨日珍しく山陽自動車道を利用する機会があったこともあり、道路ネタを。それにしても、帰省から戻る人もいると思われるのに、相変わらず山陽自動車道は空いてますね。

阪神高速道路を走る自動車の7割はETCを利用するようになっているそうです。

阪神高速 来年度中に距離別料金・・・大型トラック負担増(YOMIURI ONLINE)
こうした利用促進策により、現在は70%程度のETC利用率を、導入までに80%以上に高める考えだ。

首都高速ではすでに8割とか。
しかし、実際にETC車載器を搭載しているクルマの比率は多くありません。

ETC 国、道路会社普及に躍起(YOMIURI ONLINE)
自動車の保有台数全体に占める割合は約18%だ。一方、全国の高速道路を通る車のうち、ETCで料金を支払った車の割合(利用率)は8月末で61・1%だった。利用率の方が高いのは、主に高速道路を頻繁に使う車がETCを付けているためだ。

高速道路を通る車のうち6割がETCレーンを通っていても、自動車の保有台数に占めるETC搭載車の比率はたったの18%なんですね。

何でほとんどのクルマにETC車載器が搭載されていないかと言うと、お金出してまで搭載するだけのメリットがあるほど高速道路を利用している人が少ないということでしょう。

つまり、ほとんどの人にとって、バカ高い高速道路の料金は年に数回使うかどうかという特別なものになっています。
年に数回のために高いお金をかけて、機械を取り付けたりするのは、理屈よりも感覚的な消費行動の部類だろうと思います。

さらに、私が使っているクレジットカード(P-oneカード)だと、ETCカードも無料で発行していますが、通常1%のショッピング割引もポイントも付かないので、料金所のおっちゃんにクレジットカードを渡して決済したほうがお得になってしまいます。

そこで、思うように普及が進まないことにいらいらした国や道路会社も、さまざまなことを行っているようです。

ETCマイレージサービス

 ETCを使うとマイレージが貯まり、道路代金として使える。クレジットカードのポイントサービスとは別。

通勤割引

 平日か祝日かを問わないサービス。関係するのは時間帯と近距離(100キロまで)かどうかということ。
 例えば、山陽姫路東ICから中国道西宮北ICまで、通常1500円かかるところ、750円で行けてしまいます。
 ただし、朝の6時~9時に山陽姫路東ICを通る必要があります。

もともと年に数回しか使わないのに、この程度のお得度ではとても車載器を購入しようという気にもなりませんが、車載器もタダで配ってたりします。

JRS ETC無料キャンペーン(日本ロードサービス株式会社)

それでも、取り付け費用は必要なので、やはり車載器を積む人は少ないと思います。それにしても、そこまで必死にETCを普及させようというのは、よほどクレジット会社や電機メーカーなどの企業にメリットがあって、国がそれを応援してるのでしょうかね?

そもそも道路からバカ高い料金を取っているニッポンの道路事情が世界の中でも異常なのに、それに合わせたシステムをいくら開発しても、世界にも技術移転できません。「そもそもなんでそんな高い料金を徴収しているのか?」と首を捻られて終わりです。
何か、18%に含まれる人たちの特殊な環境の中で、世間が見えなくなった人たちが妄想しているだけのような気がします。
どことなく、PiTaPaで似たような妄想を繰り広げていた、スルッとKANSAIを思い出します。

参考
高速道路無料化、自民党も検討(ひめナビブログ)
中国・山陽自動車道を活用しよう(ひめナビブログ)
消費税もビックリ!PiTaPaの利用率(ひめナビブログ)
首都高のETC利用率、8割突破――完全キャッシュレス化の鍵を握る「首都高X」とは?(神尾寿の時事日想) - 首都高速道路利用者のうち「数%は年に1回のみの利用者」(首都高速道路)であり、その人たちにETC端末の購入とETCカードの所有を促すのは難しい。(記事より)

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Posted by miki at 02:27Comments(2)クルマ