2007年07月23日

米国に、人道に対する罪を裁く権限はない

郷土史ひめじ姫路市教育委員会編)

一昨日、図書館で「郷土史ひめじ」を借りて読んでいたのですが、なかなか面白い。
平成15年の改訂に寄せた高岡前姫路市教育長の言葉によれば、この本は、昭和54年当時の小学校5年生の社会科学習の参考資料として出版されたそうです。
みなさんがこの本を使って勉強することによって、姫路の歴史をさらに深く知るとともに、「ふるさと姫路の発展のために、わたしたちもがんばろうじゃないか」という郷土「ひめじ」を愛する気持ちを強く持って、さらに美しく、誇れる市にしてくれることを期待します。

普段の生活のなかで、姫路のことを自虐的・否定的に語る場面が多くあります。播州人の自虐趣味だとわかっている場合は救われるのですが、若い人の中には、真に受けてしまうこともあるように思います。
姫路の歴史を正しく学んだうえで否定的に語るならまだしかたがないのですが、「よく知らない」ということもあると思います。

先日、「教科書が教えない歴史2」(産経新聞社)を読んでいたら、姫路出身の清瀬一郎弁護士を紹介していました。東京裁判東條英機主任弁護人も務めた政治家です。
太平洋戦争後、日本の戦争責任者を裁いた東京裁判で、開廷早々、「アメリカの軍事法廷には平和に対する罪、人道に対する罪を裁く権限はない」と述べ、日本人としてせいいっぱいの抵抗をしました。

自身のブログ・丸坊主日記でおなじみ、姫路の戸井田徹代議士の父(戸井田三郎氏)は、この清瀬一郎氏の秘書を務めたことがあるそうです。

姫路は紀元前2~1万年頃から人が住んでいた歴史ある地域です。気候が温暖で住みやすい土地といいますが、昔はそういうところしか人は住めなかったわけですから、それだけ歴史がある貴重な地域です。多くの先人の努力や蓄積も他の地域以上に受けているわけですから、たまには先人に対する敬意や感謝を払うべく、姫路の歴史を紐解くのも悪くないと思います。

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Posted by miki at 00:00Comments(2)歴史