2007年05月11日

なるか日本の航空市場自由化

関西国際空港

首相が航空市場自由化に燃えています。

航空市場自由化、関空・中部が焦点 議論は平行線(asahi.com)
政府のアジア・ゲートウェイ戦略会議(議長・安倍首相)の会合が10日、首相官邸で開かれ、航空会社が運航路線などを自由に設定できる航空市場自由化(オープンスカイ)を、まず関西、中部両空港や地方空港で導入するよう国土交通省に求めた。
(中略)
航空市場の自由化は、安倍首相が意欲を示している。同会議の5月中旬の構想取りまとめに向けて関西、中部での自由化実現が焦点として浮上。今後、冬柴国交相との直接協議や首相判断にもつれ込む可能性も出てきた。
担当の根本匠首相補佐官は国交省に対し、11日までに再検討の結果を回答するよう求めた。

国土交通省はというと

冬柴国交相、安易なオープンスカイ政策を牽制 関空・中部使うアジア・オープンネットワークを(WING DAILY)
冬柴鐵三国土交通大臣は5月8日の会見で、政府の規制改革会議が提言した航空自由化を求めるアジア・オープンスカイ構想について、「私の考え方は一貫しており、首都圏の成田で2010年3月に2本目の滑走路、羽田で10月に4本目の滑走路が供用開始されるまでは満杯。2010年に成田2万回、羽田3万回の国際線が増えるまで、関空と中部を戦略的に使うことが国益に適う」と述べ、安易な航空自由化政策を批判するとともに、アジアゲートウエイ構想は、物理的に不可能な「アメリカ型の『オープンスカイ』ではなく、我が国独自の『オープンネットワーク』として、アジアとのオープンかつ戦略的な航空ネットワークの構築」を目指すという国土交通省の考え方を改めて強調した。

いずれにしろ、少なくとも2010年までは首都圏の空港は満杯。2009年開港の富士山静岡空港も、案外いけるんじゃないでしょうか。
既にアシアナ大韓航空(コードシェア便)が就航の意向のようです。

P.S.
それにしても国土交通省は、「戦略」なんて言葉を恥ずかしげもなくよく使えたもんですね。これまで全然戦略がなかったから空港が足りなくなって満杯で、これこそが国益をずたずたにしてしまったんですから。

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Posted by miki at 01:00Comments(0)航空