2006年11月20日

ウシオ電機が姫路にある理由

 播磨事業所最寄駅・JRひめじ別所駅

先日サンテレビで、姫路市長ウシオ電機会長が対談をしていました。ウシオ電機はシステムカンパニーとランプカンパニーがあり、ランプカンパニーの事実上の本社は姫路だそうです。会長の牛尾治朗氏は姫路生まれ。

牛尾氏が姫路を事実上の本社とする一つの理由は、祖父の牛尾梅吉氏が姫路商工会議所の会頭をやるなど、伝統的に姫路で牛尾ブランドが強いことです。

姫路における財界ネットワーク(近代姫路の財界・政界)
もう一人重要な播磨主義のメンバーがいました。それが牛尾梅吉です。今のウシオ電機の牛尾治朗さんのおじいさんです。調査して分かったのですが、牛尾梅吉は播磨を大変重視して頑張っていました。
当時の牛尾家は梅吉が死んだ後でも、息子の健治を通して播磨の中では大変重要な存在だということが分かります。かつ、牛尾が大きな会社で社長ないし役員をやっている会社は、牛尾合資、姫路商業銀行と姫路銀行が合併した姫路銀行。ここで重要なのが山陽瓦斯(がす)株式会社、山陽商事で、彼が関わった会社には必ず山陽という名が冠されているのです。これは明らかに播磨主義。山陽という名を通して播磨で頑張っていこうとする牛尾の意気込みを表現しています。

おかげで、昭和40年頃、社員を採用するのに困ったことがあるのですが、姫路だと良い人材が採用できたそうです。
もう一つの理由は、播磨はものづくりに適した人材が豊富なこと。団結心があり、こつこつとした仕事に向いているとか。

牛尾治朗氏は、28歳で経済同友会に入り日本青年会議所の会頭や経済同友会の代表幹事に就任。経済財政諮問会議の委員やKDDIの会長なども歴任しました。安倍首相とも親戚(長女が安倍総理の兄嫁)で、閣僚人事について首相に相談を受けるなど、政治への影響力が強いかたです。

サンテレビでは、播磨の未来を語っていたのですが、「播磨ほど歴史を活かしていない地域は少ない」と潜在能力の大きさを指摘し、観光についても、「姫路城とか赤穂とか、宮本武蔵とか、点でしか語られない。それぞれをつないで面として捉えなければならない。」と力説されました。
「これからは空輸が重要になる。岡山とか伊丹とか神戸とかあるけれど、1時間以内で空港に行けるようにならないと・・」とも。

いろいろえらそうに言ってはりましたが、東京にいて国政ばかり首突っ込むんじゃなくて、梅吉さんまでとは言いませんが、治朗さんにももう少し播磨のことをやってもらいたいと思います。市長ももう少し、牛尾さんを使ったらいいと思います。

参考
姫路電球が高収益企業になった理由(ひめナビブログ)
姫路は宝の山(ひめナビブログ)

← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります  

Posted by miki at 23:01Comments(0)企業