2006年09月12日

姫路市職員飲酒事故。再発防止にバス通勤を

 姫路駅前。前方に世界遺産姫路城


メディアでも全国的に報道された、姫路市職員の飲酒事故。この事故にはさまざまな問題が含まれます。

同僚に「代行運転で帰る」 姫路市職員酒気帯び事故(神戸新聞)
市によると、容疑者は八日夕の勤務終了後、男性職員と市役所からJR姫路駅
南側に車で移動。その際、「代行運転で帰宅するから、自分の車で行こう」と誘ったという。車は同駅近くの駐車場に止めた。
二人は午後六時ごろから約五時間半、同市内の居酒屋、スナック、バーをはしご。各店でそれぞれビールをジョッキなどで二、三杯ずつ飲んだという。飲食後、二人は同駅前で別れ、男性職員はタクシーで帰宅したという。

市職員が勤務終了後に飲酒をするのは悪くないし、場合によっては微笑ましいことです。姫路駅周辺で居酒屋、スナック、バーをはしごしたといいますから、姫路の中心市街地活性化にとっても大変好ましい話です。

しかし、飲みに行くなら最初から自分の車ではなく、バスで行けばいいことです。
また、飲むのが分かっていたなら、その日は自宅から公共交通機関で出勤しておけばいい。
そうしなかったのは以下の理由が考えられます。

1 バスが来るのを待つのが面倒
2 車を職場に置いて帰ったら土日に車が使えないので不便
3 月曜日に公共交通機関で出勤するのが不便

さらに、飲むんだったら、最初から自宅に車を置いてくればいいと思いますが、

1 公共交通機関で出勤するのが不便
2 職場で急に飲みに行く話になった

ことが考えられます。
都会に住んでると、公共交通機関で通勤するのが当たり前で、帰りに職場で飲みに行く話しになってもいつもと変わらぬ方法で帰宅できるのですが、車で通勤していると、上に挙げたように、いろいろ考えることが増えてしまい、気軽に飲みに行くこともできなくなります。
そもそも、お酒を飲めば判断力が鈍るのですから、いくら本人が運転代行で帰ろうと思っていても、鈍った頭で「ええわ大丈夫や」と考えてしまわないとも限りません。そういう場では、周囲もみんな頭が鈍っているわけですから、歯止めも期待できません。

姫路・飲酒運転事故 市が職員懲戒免職(神戸新聞)
管理監督責任を問い、石見利勝市長を減給20%(一カ月)とするほか、容疑者の上司で姫路駅周辺整備本部長の米田洋助役や井上克己同副本部長ら五人を同10%(同)の懲戒処分、上司四人を訓告や厳重注意とする処分も決めた。
こんなことしたって、再発防止にはなりませんよね。たとえば、マイカー通勤の自粛とか禁止をすれば、確実に再発防止効果が期待できます。
それに、多くの市職員が姫路駅を経由して通勤すれば、市の中心街の活性化にも繋がるし、ついつい魚町・塩町に寄ってしまって、経済効果も期待できます。車で通勤してるわけではないので、予定がなくても飲んでしまうところがミソです。

また、本数が少なくて不便な市役所経由のバスを増やしたり、姫路駅を経由して通勤する職員を増やしてその他の路線を活性化するなど、いいことずくめです。

間違えてはいけないことは、市の職員がお酒を飲むことは大変いいことで、今回咎められるべきは、そんなにお酒の好きな職員がマイカー通勤をしていたことです。

参考
公務員の自家用車通勤を禁じよ(赤尾晃一の知的排泄物処理場(わかば日記))
姫路市にメール(ひめナビブログ) - 姫路市役所を姫路駅ビルに移転する私案。市の職員が姫路市の玄関口で観光客を出迎え、中心市街地のことを考え、そして職員食堂を使わずに街なかで食事する。もちろん、通勤は公共交通機関。

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Posted by miki at 00:14Comments(8)政治