2006年02月17日

潜在需要は2倍?も増便は不可

需要はあるが増便は困難・マリンエア

潜在需要とは、(大辞林より)
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商品の価格が高すぎたり、それについての情報の不足などの理由で、現実にはまだ顕在化していない需要。
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マリンエア(神戸空港)の開港は、航空輸送に対する潜在需要の箱を開けて、需要を顕在化させるかもしれません。
首都圏のビジネスマンは、関西出張時にマリンエアを使いたい人が56%もいて、新幹線から切り替えたいという人が最大(67%)でした。

神戸空港「利用したい」は首都圏の56%──本社ビジネス客調査、アクセスの評価高く(日経ネット関西版)
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16日開港した神戸空港を出張で使いたいとする回答は首都圏で56%と関西の33%を上回った。関西が3空港になって便利になると考える人も首都圏は46%で、関西より14ポイント多かった。
(中略)
首都圏在住者に神戸空港利用の際、どの交通手段から切り替えるか聞いたところ「新幹線」が67%で最も多く、「伊丹」からは25%、「関空」からは20%だった。
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3空港で需要を取り合うのではなく、新幹線から航空にシフトするということです。需要は今後倍増するという航空会社の見方もあります。
しかし、最大の課題は、3空港の上空が混雑しこれ以上の増便は困難なこと。

神戸空港:困難な増便、路線拡充…開港前から足かせ−−課題 /兵庫(MSN毎日インタラクティブ)
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神戸空港の上空は、関西国際空港発着便が飛ぶ過密な空域で、神戸を発着する航空機は騒音の関係などから、神戸市や淡路島の上空を飛べず、明石海峡上空に集中する。神戸の発着能力について神戸市空港整備室は「発着回数は国土交通省から言われているのは1日に30便。あと3便しか増やせない」と説明する。
今後、新しい路線開設などで増便するには、関空便の発着を抑えるなど調整が不可欠だが、国交省航空局は「空域を考慮した結果が、30便という数字。新しい管制方式の導入など環境の変化がないかぎり、30便を超える発着は難しい」と話しており、大幅な路線拡充は既に困難な状況にある。
(中略)
西久保慎一・スカイマーク社長は「(神戸空港の需要は今後)倍増すると思う。
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姫路でも新幹線があるから空港はいらないという人が稀にいますが、マリンエアが示しているのは、新幹線がある地域の方が潜在需要の割合が大きいと言うことです。

参考
本日開港!神戸空港マリンエア。JRに危機感(372log@姫路)
播磨空港を見る視点(372log@姫路)- 滑走路が足りないけど、空域が混んでいてこれ以上3空港の滑走路を増やすのは難しい。滑走路を増やすなら3空港の空域外でしょう。(ブログより)
関西3空港の人気(372log@姫路) - 関西人に関西3空港の人気を聞いても意味がありません。梅田で聞いたら伊丹空港というだろうし、堺で聞いたら関西空港と言うでしょう。結局、どこで何人聞くかで決まってしまいます。意味のあるアンケートにならないんですね。(ブログより)

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Posted by miki at 06:38Comments(0)航空