2006年02月10日

人材確保へ育休も拡充

浜屋本社ビル(姫路市)

人手不足が深刻化する中、姫路の企業が人材確保に乗り出しています。
近畿圏30店舗を展開する仏壇製造販売の浜屋は、人材確保のため従業員の育児支援制度を拡充しました。

人材確保へ育休も拡充 姫路の「浜屋」 (神戸新聞)
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仏壇製造販売の「浜屋」(姫路市)はこのほど、従業員の育児支援制度を拡充した。男性従業員を対象にした「パパ産休」の新設や、出産祝い金を大幅に増額し第3子以降には40万円を支給する。いずれも育児休業法の規定を上回っており、大手企業以外では珍しい内容という。
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企業内教育で育てた人材をできるだけ有効活用しようという視点も参考になります。グローバルスタンダードもいいけど、日本的経営のいいところも忘れないことが重要。

神戸大学加護野忠男(経営学)は、国際競争の中で企業に必要なのは、独自性だといいます。(日本的経営の改革より)
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厳しい国際競争を考えたとき、日本の企業は、これまで培ってきた独自性を大切にする必要があるということも考えなければならない。他の国の企業がやっていることを真似ようとしても、なかなか独自の強みは築けない。むしろ、いままでの培ってきた強みを基盤にしながら、新しい能力を付け加えていく必要がある。
実際にドイツの企業が、ドイツ的な特徴をなくしてしまったとしたら、われわれはベンツやBMWにあれほどのお金を払うだろうか。イタリアのファッション企業からイタリア的な特徴がなくなってしまったらどうなるか。これからの国際競争は、特徴のない企業同士の戦いではなく、それぞれの国の文化や制度をうまく利用した多様な企業の戦いになるべきである。そうなることによって、国際的な競争はより意味のあるものになっていくはずである。
改革が必要ではないということをいっているのではない。大きな改革が必要であることにかわりはない。問題は、どのような考え方で改革を行うかである。
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次は、ホリエモン村上ファンド的改革への見方のヒントになるかもしれません。
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ここで真剣に考えなければならない問題は、上で述べたような多様化を抑制する力が存在していることである。それは、資本市場のグローバル化である。資本市場に参加する投資家にとっては、すべての企業が同じルールに従って行動してくれる方がよい。そちらの方がリスクを少なくすることができるからである。グローバル・スタンダードということをもっとも声高に叫んでいるのはこの世界の人々である。
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企業によっては株主価値向上を意識するあまり、体力が弱体化していくケースも見受けられます。短期的な考えしかできなくなるんでしょうね。

参考
マックスバリュ西日本 65歳まで雇用延長(372log@姫路)
[こだわりワーク事情]「やっぱり正社員」 企業、積極採用進む 団塊世代の退職目前 中核事業担い手に(ジョブサーチ)
有効求人倍率に地域格差(372log@姫路) - 姫路の有効求人倍率は全国トップクラス。
疑問に感じるネット株取引(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:13Comments(2)企業