2006年02月04日

有効求人倍率に地域格差

三菱電機自動車機器開発センター、姫路製作所

昨年12月の有効求人倍率が13年ぶりに1倍となりました。

有効求人倍率、13年ぶり1倍を回復・昨年12月(NIKKEI NET)

といっても、こちらを見ればわかるのですが、愛知の1.61から沖縄の0.41までばらつきがあります。兵庫は0.84と全国平均より低いのですが、11月の時点で、姫路が1.70(姫路南を合せた平均が1.45)と全国平均を大きく上回っています。同じ兵庫県内でもかなりのばらつきがあります。

全国平均、神戸市、姫路市の比較(05年9月〜11月)
神戸市資料姫路市資料より)

全国 0.97 → 0.98 → 0.99
神戸 0.81 → 0.83 → 0.90
姫路 1.28 → 1.29 → 1.45

神戸は、明治に開港した国際貿易港を中心に栄えた港町ですが、その神戸港の地位が低下しています。

神戸港、大阪下回る 05年輸入額(神戸新聞)
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二〇〇五年の大阪港の輸入額が三兆四千六十三億円となり、神戸港を上回ったことが三十日、大阪税関のまとめで分かった。

(中略)

同税関によると、神戸港で扱う輸出入コンテナ貨物取扱量の全国シェアは九〇年の32・5%から〇四年は12・3%に大幅に低下。同年は名古屋港に追い抜かれ、東京、横浜、名古屋に次ぐ全国四番目だった。

世界の港湾の中でも九〇年は第五位だったが、〇四年は上位三十位から脱落。香港やシンガポール、上海などに差を付けられ、同税関は「港湾コストの国際競争力回復が課題」と指摘している。
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空輸で成田関空に貨物を奪われ、残された海運の中でも大幅に地位を低下させた神戸。港湾の国際競争力回復や神戸空港に賭ける想いはさぞかし大きいと思われます。
一つ気になるのが、神戸空港反対派が言っていたように、土木工事目当ての空港という側面が多少なりともあったとしたら、神戸空港完成とともに、公共工事の仕事がその分減ってしまうことです。

ただ、これはJR姫路駅の高架工事にも言えることですが、景気回復基調の時にプロジェクトが終了できるのは、幸運と言うべきでしょう。

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Posted by miki at 00:16Comments(4)社会