2006年01月26日

世界的名車の予感

三菱自動車i(アイ)のサイト

一連のリコール隠し事件で世間の信用を失墜させた三菱自動車が、復活を目指す意気込みを感じさせるクルマを出してきました。実車に乗ったわけでも、試乗記を読んだわけでもありません。また現物を見たわけでもありませんが、他社にはない何かを感じます。

日本には排気量やサイズが決められた世界でも類を見ない軽自動車規格があります。こんな規格があるのは日本だけ。制約は技術を発展させるといいますが、日本の高い小型車製造技術にも貢献しているでしょう。

日本には、軽自動車主体の自動車会社(スズキダイハツ)と、乗用車主体の会社があります。
しかも、日産マツダはスズキや三菱OEM供給を受けていて自社生産していませんし、トヨタは軽自動車自体、売っていません。トヨタの技術でも、軽自動車を競争力あるコストで生産することは無理だと言われています。トヨタの最小型車・パッソラッシュはダイハツ製です。

三菱が、トヨタも苦手な軽自動車分野で、力の入ったモデルを出してきたのは、マーケティング上的を得ています。また、世界中の自動車メーカーは環境やエネルギー問題から、これまで以上に軽自動車をはじめとする日本の小型車技術に注目しています。

この車、何にインパクトがあるかというと、まずデザイン。フロントが極端に短い。2つめは、その構造。エンジンが後ろに乗っていて、リア・ミッドシップレイアウトという重量バランスの良い方式をとっています。重いエンジンが前にないため、ハンドルが扱い易く、スポーツカーのような運転感覚が期待できます。

トヨタが我が世の春を謳歌し、ホンダが保守的なミニバンをメインに据え、スポーティカーと言えばランサーエボリューションのような決して上品ではないモデルしかなかったところに、この三菱i(アイ)は、かなりのインパクトがあります。環境に優しい日本の軽自動車規格を世界に広めるきっかけを与えるかもしれません。

姫路三菱自動車販売姫路店に展示されているようです。

参考
「i(アイ)」'm here !(それさえも平凡な日々)
愛キュン(光の羅針盤)
i(アイ)は三菱を救う?(アウトフォーカス -ピンボケな日常-)
新車速報「アイ」・アム・グッド・ビークル!(carmode.net)
三菱i(アイ)特集(オートギャラリーネット)
三菱自、軽乗用車「i」発売・デザインと広さ両立 (NIKKEI NET) - 「昨年12月からの予約台数は既に6000台を超えた」とか。
三菱自動車好調らしい(静寂なる日曜日) - 三菱自動車・水島工場が生産追いつかないほど忙しいそうです。

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Posted by miki at 00:01Comments(8)クルマ