2005年02月09日

「NHKは直ちに民営化せよ」について



道路公団民営化に続いて、NHKまで民営化せよという声があるようです。
経済学に「市場の失敗」という言葉がありますが、なんでも民営化すればうまくいくわけではありません。また、小泉さんは、「民営化できるものは民営化」と言っていますが、逆に言えば「民営化できないものはしない」ということです。

民営化を考える上で、論点は3つ
1.民営化できるか
2.民営化によるメリット
3.民営化によるデメリット

NHKの場合、1は可能でしょう。民放が存在するわけですから。
2は、経営の透明化、合理化の可能性があること。
3は、現在の民放並みの番組の質になる可能性が高いこと。

美術館や博物館の多くが公立で運営されていたり、能や歌舞伎などの伝統芸能を国が守ろうとしてきたのと同様、テレビ番組の質もある程度公の力で守らないと廃れるのではないかと思います。
現在の民放が素晴らしい番組を作っているならそれも可能性があるのかもしれませんが、NHKでしかできない番組は多いと思われます。有料チャンネルでも、できあいの映画の再放送やスポーツ中継が看板番組だったりするのが現状。

NHKは、少し太りすぎました。鈴木健二さんがバラエティ番組をやったり、そもそも難視聴地域のためといっていたBS放送を商売にしようとしてからおかしくなりました。チャンネルも多すぎます。

教育テレビを中心とした1チャンネル体制で、職員半減、受信料半減とし、薄く公平な負担となるような仕組みを考えて存続させたらどうかというのが私の考えです。

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Posted by miki at 07:19Comments(1)マスメディア