2004年12月30日

姫路市地域経済再生プラン

大型放射光施設SPring-8

姫路市が地域経済再生プラン案について意見を募集しています

姫路らしく地道で真面目な案が並び、好感は持てますが、それ故かインパクトに欠け、眠れない夜に読むには最適の文章になっています。

ところが、文中には「インパクトのある都市イメージづくり」などという文言が出てくるので、洒落は効いているかも知れません。

気になるのが、そのインパクトのつくりかたで、「例えば、放射光施設を活用することによって可能となる高度な分析や計測、超微細加工を行う、いわば「光関連...」とされる産業の集積を図ることで、“インパクトのある産業都市”のイメージを創造しアピールしていく。」という、例のSPring-8をイメージコアにしようという点です。(「例えば、」という表現になっていて、あくまで例として挙げてあるだけだと思いますが。)

SPring-8は、我が国最大(世界でも最大級?)の放射光施設で、ここに来ないと和歌山カレー事件の亜ヒ酸も検出出来なかったほど、凄い施設です。しかし、逆に言えば、カレー事件でも起きないかぎり、普段の生活には関係ないとも言えます。
既に大手企業を始め何社かが最先端の研究をしていますが、応用段階になれば自分の会社に戻って本格開発ということになり、経済効果は播磨に出ないなんていう悩みもあるみたいです。

米国ではシリコンバレーなど、研究機関の周りにベンチャーが沢山できて、それだけで都市を成すということもありますが、播磨科学公園都市は、そこまで行ってません。

さらに、大型放射光施設の存在そのものが疑われるようなニュースもあります。

立命館大学の山田研究室では、卓上型で運搬可能な放射光装置を開発。大型放射光装置と肩を並べる性能のものも目指しています。
外径60cm卓上型放射光装置“みらくる6X”開発

そんなコンパクトな放射光装置ができ、たいていそれで用事が済むとなれば、播磨の山の中まで誰も来なくなりませんかね?

ちなみにこの装置、カナダの産業副大臣も見学に来ています。そりゃこの装置で国家予算が大幅に削減出来るかもしれないとなれば、見に来ますよね。

地域経済再生プランに話は戻って、・・・

細かい内容はともかく、こういうプランを市や商工会議所、地元大学が協力してつくって行こうという動きは、大変歓迎すべきですし、Yahooのニュースにも取り上げられているので、姫路にとってはプラスだと思います。

私もこんなとこで愚痴ってないで、ぜひ前向きな意見を応募したいと思いますので、皆さんもご一読の上、意見を応募してみてください。締め切りは1月中旬のようです。

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Posted by miki at 14:48Comments(0)政治