2004年12月24日

金が無いから飛行機を使う

計画凍結中の播磨空港完成予想図

一昔前は、航空機は「速いけど高い」というのが常識でした。ところが現在では航空会社が正規に販売している航空券でも、決して高くありません。(普通運賃と呼ばれる片道で変更可能な航空券を除く)

大阪−東京間の運賃で見ると、新幹線のぞみが14250円に対し、航空機は14000円(シャトル往復割引、1月10日JALと比較)とむしろ安いくらいです。
航空券の場合は、事前購入・変更不可(払戻可)の割引券もあり、搭乗便により9300円ぐらいからあります。(1月10日 JALの例)

播磨空港に反対する理由の中で「姫路は新幹線があるから飛行機は不要」という意見を多く聞きました。
私はよく、「では、飛行機のほうが安くても新幹線に乗りますか?」と聞きました。大抵、「だったら飛行機に乗る」と答えます。

要するに姫路周辺に普通に暮らしていると、新幹線に慣れてしまって、国内移動に飛行機を使うという発想が沸かなくなるのだと思います。飛行機に普段から目が向いてないから、情報が入ってこない。

また、例えば東京でも山の手線の新橋駅しか歩いていないと航空会社の情報は目に留まりませんが、隣の浜松町駅(羽田空港への乗換駅)を歩いていると航空会社の格安情報が溢れています。
JR岡山駅には岡山-東京便の格安情報が溢れていますが、姫路にはそういう情報が入ってきません。

播磨空港を積極的に支持する人が少なかったのは、「空港に対してイメージできなかっただけ」と思います。まして周辺市町(全て空港反対の立場を取りました)のかたがたには。

ここ数年で国内航空機の世界は激変しました。鉄道が高くて乗れないから航空機に乗るという人も増えるでしょう。航空機を常に選択候補にしてみる必要があると思います。鉄道と航空機は一長一短。ケースバイケースで選択すべきです。

神戸空港開港がきっかけでもいいから、そういうモノの見方や情報の仕入れ方をしていけば、播磨空港に対するイメージも沸き、やはり必要なのか、将来とも不要なのか判断できると思います。

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Posted by miki at 01:49Comments(21)航空