2022年01月30日

子どもにだけ「カンニングするな」は時代遅れ

大学共通テストの問題が漏洩した事件について、AO入試で大学に入学した人は「何騒いでるんだろ」って感覚のようです。

古市憲寿氏 共通テスト問題流失に“私案”「受験生にVRのヘッドギアかぶさせて」「AO入試にすれば」(スポニチアネックス)
仕事する時もいろんな情報を見て、人に相談してスマホとかを使って意見をつくるわけじゃないですか。その大人がしていることと同じことを子どもにやればいいわけで、子どもに対してだけカンニングするなだとか、全部、情報を遮断してしようっていうのはさすがに時代遅れ
AO入試とは、学力試験以外の能力を面接や論文などで見る試験のことで、私立大学を中心に普及している入学試験。

竹中平蔵さんが自著に書かれていますが、AO入試の面接を担当するとき、
「将来何がやりたいの?」というような質問をするそうです。

そうすると高校生は
「環境問題に興味があり、大学で環境を学びたい」みたいなことを言う。
すると
「科学者によっていろんな見解がありますよね? どう思いますか?」
「地球環境を良くしたいなら、人間が経済活動を止めるのが一番ですよね。それについてはどう思いますか」
「産業活動を止めると、経済に問題が生じて、生活が困窮する人も出てくるけど、どうしますか」
といった質問をしていくそうです。

要は、一つの正解がない問題を問うて、自分の頭で考えて答えを組み立てられるかを見るのだそうです。

現代は、記憶力で解決する問題は、スマホをたたけば瞬時に答えが出てくる。
だから、答えがないような問題に対して自分の頭でストーリー立てて考える能力が問われています。

知識をインプットすることは大事ですが、大学に入ってからや社会に出てからを考えると、自分で考える習慣をつけておくことも今まで以上に求められます。
事実、いまの中高生は多かれ少なかれそういう訓練がされていて、親が的外れな受験情報に惑わされないことが大事な気がします。

参考
竹中平蔵「考えることこそ教養である」(クロスメディア・パブリシング)
  

Posted by miki at 18:00Comments(0)学校

2022年01月16日

姫路でも母校がなくなる

姫路でも高校が統合されます。

姫路市には姫路市立の高校が3校(琴丘、姫路、飾磨)あります。
これを1校に統合しようと検討されているようです。
少子化で生徒数が減少し、学校運営ができなくなっているから。

県立高校も統合を検討していますが、姫路市域は(人口3倍の)神戸と同じくらいの面積があり、通学の問題があるので、統合できるところとできないところがあります。
中心部の通学事情のいいところは統合しやすく、周辺部は安易にはできない。
姫路は(首都圏や京阪神を除く)他の地方都市と同様、公共交通が貧弱。
マイカーに優しく(高校生のような)交通弱者には厳しい街です。

地域にとって高校は地区拠点という面もあります。
高校もないところに住むわけにはいかないと思う人もいるので、近所の高校がなくなればその地域や人口減少を加速してしまいます。

島根県では全国から高校生を募って県内の高校に留学させるみたいなことを早くからやってきました。その成果もあって、常に移住希望者ランキング上位。

兵庫県は高校統合問題対応が遅かったのですが、知事が変わったとたんに進むみたいな形になりそうです。

参考
姫路市立3高校「1校に統合を」 審議会が答申案(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202201/0014983208.shtml
地域にとって、じつは大事な高校の存在(372LOG 姫路)
https://hime.tenkomori.tv/e446426.html
母校がなくなる? 高校統廃合の可能性(372LOG 姫路)
https://hime.tenkomori.tv/e411352.html  

Posted by miki at 02:28Comments(0)学校

2020年01月18日

オッサンが知らない[人気大学]2020


オッサンが知らないシリーズ(?)。

難化による安全志向ではない 受験生が“東大早慶”を受けない理由(FRIDAY DIGITAL)
「進学校の生徒に浸透しているのが、データサイエンスという考え方です。大量の情報が行きかう現代。社会で活躍するためには、ビッグデータを有効利用できる数学的思考が必須になります。たとえ東大であろうと、一般的な文系の学部ではもはや対応できません。人気が高まっているのが、情報を数学的思考で学べる滋賀大学武蔵野大学のデータサイエンス学部中央大学の国際情報学部なんです」
データサイエンス学部を日本で初めて創設した滋賀大学学長は、奇遇にも姫路出身の位田隆一氏。

GAFAとかAIがキーワードになる昨今、高校生は敏感です。
進学にあたって、昭和のオッサン親が、未来のデータサイエンティストやデータサイエンティストを支える人材の足を引っ張らないことを願います。

参考
オッサンが知らない[人気大学]2018(372LOG 姫路)
日本国内のデータサイエンス系の学部3選(AINOW)
ひっぱりだこのデータサイエンティスト、じつはその力を最大限に生かすためには「文系人間」が必要だった!?(J-CAST.com)
姫路西高校 恩師から「考える楽しさ」 滋賀大学学長・位田隆一さん(mainichi.jp)

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Posted by miki at 11:42Comments(0)学校

2020年01月09日

地域にとって、じつは大事な高校の存在


地域にとって、高校の存在は大きい。島根では常識です。

多様な人が交わる「普通じゃない」魅力――全国から生徒呼ぶ「しまね留学」とは(YAHOO!JAPANニュース)
「せっかく津和野に移住してくれても、高校がないと他の地区の学校に通わざるを得ません。それなら最初から子どもの教育にも便利な町に住もうとなって、津和野は移住先の候補から外れてしまいます」
「あと、意外に高校生の経済効果って大きいんですよ。高校生でも小さな町のお店にとっては大切なお客です。その購買力も期待できます」
生徒数が減る地域にとって、高校統廃合は避けられない現実です。

しかし、高校を、単に中学校から社会人や大学、専門学校への通過機関とだけ捉えて統廃合してしまっては、想像以上に失うものが大きい。
高校が地域社会の核となり、また人生100年時代のリカレント教育の中核拠点となる必要がある気がします。

参考
逆転人生「全国から注目 離島の高校 廃校危機から変革が起きた」(NHK)
地方の公立高校に全国から生徒が留学する理由(372LOG 姫路)
島根の公立高校には寮がある(372LOG 姫路)
公立高校の定員減で、専門科目の先生がいなくなる(372LOG 姫路)
母校がなくなる? 高校統廃合の可能性(372LOG 姫路)
国内初、市町村の人口・経済への高校魅力化の影響が明らかに ~高校統廃合に伴い市町村総人口の1%が転出超過、高校魅力化により総人口は5%超増加~(PR TIMES)
地方の公立高校から、日本の未来をつくる。「地域・教育魅力化プラットフォーム」はなぜ今「地域みらい留学」に取り組むのか(greenz)

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Posted by miki at 21:27Comments(0)学校

2019年12月11日

地方の高校生


高校生は、進学や生き方についてじっくり考える機会が少ない。地方の高校生は、地元について考える機会も少ない。

高2が分岐点に…イマドキ若者の“東京信仰”の実態と地方の魅力再発見の重要性(FNN PRIME)
大学生からは「このような機会はできれば大学生になる前に経験しておきたかった、そうすれば大学の選択の方法がかわっていたかもしれない」
(中略)
模試などの結果を基に進路を考えると、どうしても選択肢の多い東京に目が向きがちになってしまう。
また、都市部の学校は選択肢が多いので、合格偏差値が学校ごとに輪切り状態になりやすい。
地方では学校が少なく、一つの学校に学力幅があるため、合格最低偏差値が低い傾向にある気がします。
(そんな訳で都市部にある)入りにくい学校に行く方が、なんとなく価値がある気になるという面もあると思います。

でもこれっていったい何の数字だったっけ?
自分にとって大事なことって何?
本当によく考えた結果なのかと、思うことがあります。

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Posted by miki at 21:43Comments(0)学校

2019年09月21日

姫路と高砂にまたがる、大的中学



大塩町、的形町は当初、高砂市になる予定だったのですね。

市境またぐ謎の立地 姫路・大的中 校舎は姫路、校庭は高砂(神戸新聞NEXT)
「校舎は姫路市大塩町だが、校庭は高砂市北浜町なので、高砂署に届けてください」
(中略)
同町は当初、周辺の印南郡的形村、北浜村とともに高砂市への合併を計画していた。だが、「政令市移行」を掲げ、人口増を目指す姫路市の思惑もあり、的形村が姫路市編入へとかじを切る。
大塩町も揺れ動き、町議会は57年3月7日、姫路市との合併を決議。
大塩町、的形町、北浜村は全て高砂市に合併する計画でしたが、北浜村だけが高砂市に合併しました。

その結果、姫路市南東部の的形・大塩地区は、北側から高砂市が食い込むような形になっています。
その的形と大塩を合わせた校区に中学校を造ったところ、校庭だけが高砂市になってしまったとか。

平成の大合併の時、姫路市の呼びかけに対し高砂市は合意しませんでしたが、市境の歴史がいろいろあることを改めて思い知りました。
高砂市の武器は、今も昔も、加古川の「水」だったんですね。

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Posted by miki at 04:09Comments(0)学校

2019年08月29日

100年の伝統校「姫路女学院」誕生へ

伝統校がモデルチェンジ。校名、校則、制服が変わります。

播磨高校が姫路女学院に 創立100周年前に校名変更(神戸新聞NEXT)
来年4月、校名を「姫路女学院高校」に変更する。
(中略)
制服や校則も変更し「共生社会を創造しうる人材を育成する」
2021年に100周年を迎える播磨高校姫路市豊沢町)。JR姫路駅のすぐ近くなので、播磨一円、神戸からも通学可能です。

これを機に、一層、飛躍してほしいですね。

参考
播磨高校が観光コースを開設(372log@姫路)

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Posted by miki at 22:03Comments(0)学校

2019年08月27日

地方の公立高校に全国から生徒が留学する理由

子供の数が減少するのに合わせて、地方の公立高校の生徒の数が減っています。

公立高校の定員減で、専門科目の先生がいなくなる(372log@姫路)
兵庫県内の公立高校が年々学級減になっています。
学級減少に併せて教員も減るので、小規模校では専門科目の常勤教員の確保が難しくなっています。
東京など、都会ではそうでもありません。
いま、都会から地方に留学する高校生が増えています。

都会っ子が「地方公立校に留学」ブーム 寮や研修充実(NIKKEI STYLE)
首都圏などから地方の公立高校に入学する「地方留学」にブームの兆しがみえる。
(中略)
県外生徒の募集は島根県隠岐島前高校が、町おこしの一環で始めたことで知られる。これを島根県が県下の公立高校に広げ、昨年から全国規模に拡大した。
(中略)
都会の公立中学にいて、居場所がない、窮屈だと感じている。この延長線上で同じ地域の高校に行っても変わらないと子どもは敏感に感じている。もっと生き生きしたい、もっと自分のことを見てくれる環境に身を置きたい、もっと強くなりたいということへの子どもの感度は高い
(中略)
人口減少になると、この均等な教育の負担が重くなり、県教育委員会は廃校にせざるを得なくなる。高校がなくなったら地域は衰退する。しかしその地域ならではの魅力があり、それを生かした教育があるはずで、その主体は県教委ではなく、地域になる。意欲のある学校や県教委と連絡を取り、実際に訪れて首長と校長に会い、覚悟のあるところを集めている
島根で始まった国内留学ですが、広島、沖縄や北海道にも広がっています。
首都圏ではなく、違う環境でもっと生き生きしたいと考える中学生が増えているようです。

未来はどうなるのか。過疎が日本一早く訪れた島根などの地域や、未来を担う子供たちの感性の中にヒントがある気がします。

参考
島根の公立高校には寮がある(372log@姫路)
ピンチをチャンスに。「過疎」から「課題解決先進地」へ(372log@姫路)

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Posted by miki at 02:36Comments(0)学校

2019年08月25日

偏差値、ブランド主義を打破。世界ランキングで東大抜く

とにかく面白かったと評判の講演会でした。寝てる人はいませんでした。

日本電産・永守氏「大学の偏差値・ブランド主義を打破」(日本経済新聞)
日本電産永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は23日、京都市内で講演し、日本の大学教育について「偏差値、ブランド主義がひずみになっており、打破したい」と訴えた。
(中略)
「まず第一目標は、世界大学ランキング199位に入ること」と強調。将来的にランキングで東京大学京都大学を超える大学にする考えを示した。
父親はまだしも母親が子供の将来を潰しているといいます。テレビのCMに出てこないからと言って、せっかく優良企業に内定しても母親が反対すると。

関西弁で早口なので、関西以外から来られたかたの中には、聞き取りにくいところもあったみたいです。

参考
「家庭で一番困っていることは、子供の教育と家族の病気」(372log@姫路)
「そんな会社聞いたこともない」のはあなただけ(372log@姫路)

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Posted by miki at 13:03Comments(0)学校

2019年08月14日

髪染め禁止?の体育大会

医学部は大学なのにサークルがない?

医大生の部活、アルバイト事情(医学部受験バイブル)
部活に入ることを強制されるわけではありませんが、実際の生徒の話を聞くと「部活に入らない人の方が珍しいと思う。」
(中略)
医師は体力が必要なので体力づくりや、勉強がハードだからこその身体を動かしてリフレッシュすることを目的としています。
また医科学生総合体育大会(東医体、西医体と呼ばれる)など、医療系の大学のみ出場する大会もあります。
医学部にはサークルがなく、部活動のみでしかも運動部が中心。
その西日本大会も派手に開催されますが、大会期間中、髪色をレインボーカラーのような奇抜な色に染め上げるという変わった風習があります。
そんな風習に、物言いがついた。

医学部のスポーツ大会「髪染め禁止」に? 大会会長が通達→意見受け方向転換(JCASTニュース)
4月13日に行われた「西日本医科学生体育連盟」(以下、連盟)の理事会で、西医体参加者の「髪色」が議題に挙がり、各大学から選出された理事が話し合った結果、「今年の西医体では医学生らしい風貌、身なりを徹底することに致しました。よって一切の髪の着色を認めないこと」と決まった。その理由は「マスコミなどに報道された際、一般人から見てあまりに派手な髪色では医学生に対してマイナスの印象を与えてしまうから」と書かれている。
着色禁止に対する反対意見も出て、結局髪色を理由に出場停止にはしないことになったみたいです。

昨日、西医体の剣道の部が大阪であり、見に行っていたのですが、派手な髪色の選手が(1~2人でしたが)いたので目を引きましたが、そういうことみたいです。
確かに(事情を知らず)マスコミ等で映像が取り上げられたとき、いろいろ感じる人がいるだろうな、とは思います。

それより、このくそ暑い時期に、大会ご苦労さんってところですね。
熱中症警報(運動は原則中止)がしょっちゅう出ている時期に、高校野球だけでなく、医学生がからんだ大会もやってるんだなと。
自ら熱中症が起きそうな現場を経験しておくってことでしょうか。

ちなみに剣道の会場(エディオンアリーナ大阪)はエアコンが効いていました。

参考
文武両道(372log@姫路)
高校野球、猛暑順延を(372log@姫路)

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Posted by miki at 12:02Comments(0)学校

2019年08月12日

姫路の公立校初。母校の制服を着たリカちゃん

姫路で初めての制服リカちゃんは、賢明でした。

姫路初。母校の制服を着たリカちゃん(372log@姫路)

公立高校も販売開始。

姫路南高校リカちゃん(サラト)

姫路南高の制服をデザインしたリカちゃん。一体5980円で限定2000体の販売。
姫路の公立校初です。

参考
母校の制服を着たリカちゃん(372log@姫路) - 姫路のサラトが、タカラトミーとタイアップして、母校制服オリジナルリカちゃんを販売しています。(ブログより)

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Posted by miki at 09:11Comments(0)学校

2019年07月03日

文武両道

東京大学

文武両道が東大進学への近道?

「文武両道の東大生」の勉強法が効率的すぎた(東洋経済オンライン)
東大の中には「高校時代を勉強に捧げた」みたいな学生はほとんどいないんです。むしろ、部活の部長だったり、生徒会長だったり、勉強以外のことにもがっつり時間を捧げてきた学生がかなり存在するのです。
(中略)
部活があって、時間がないからこそ、自分で時間を有効活用する手段を作らなくてはならない。そういう状態にある人間というのは、時間がある人間よりも何倍も時間を使うのがうまいのです。
そういえば、高校の入学式のPTA祝辞で文武両道を思い切り協調しました。東大生に文武両道が多いという記事は、心強いですね。

参考
(高校の入学式PTA祝辞)
入学式にあたり、新入生の皆さんにぜひ伝えたいことがあります。それは、教科の学習に加え「行事や課外活動にも真正面から取り組もう」ということです。
これには3つ理由があります。

1つ目の理由は、本校は、文化祭や体育祭などの行事、部活動などの課外活動に、熱心に取り組む伝統があるからです。

本校の先輩方は、運動部・文化部の部活動に9割を超える生徒が参加しています。全国大会や近畿大会で優秀な成績を収める部もあります。
また文化祭も毎年、本校と姫路市文化センターで2日間にわたり開催し、演劇部門では3年生の生徒が脚本・配役オーディション・演出・音響・照明などすべてを創り上げていきます。
皆さんがたにも、ぜひこの伝統を引き継いでいただきたいと思います。

「行事や課外活動にも真正面から取り組もう」という2つ目の理由は、皆さんに、「将来社会で活躍できる人になって欲しいから」です。

今後技術が発達し、社会が大きく変わると言われています。これからの社会では、知識から正解を素早く出す力に加え、解決すべき課題を発見する力や、学び続ける強い意志、協働して課題を解決する道すじを切り拓く力が求められます。

「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」に「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を含めて「学力の3要素」といいます。

課外活動では、クラスや学年、学校を超えた同じ目標を目指す多様な仲間と協働していく必要があります。
また、予想外の問題がおきることもあり、それを皆さん自らが主体的に解決していく力が身につきます。

教科の学習による知識の習得といった狭い意味の学力にとどまらず、幅広い意味での学力(すなわち学力の3要素)を、バランスよく身に付けていただき、将来社会で求められる力をつけていただきたいと思います。

本校は進学校と言われていて、ほとんどの生徒が大学を目指すことになります。これまでの大学入試では知識の検査に偏りがあるといわれていて、各大学は、学力の3要素をバランスよく検査しようという改革を進めています。
この改革は、行事や課外活動を含めた高校生活を充実させることが、必ずしも進学に不利にならなくするという側面があります。

「行事や課外活動にも真正面から取り組もう」という3つ目の理由は、本校で生涯付き合える仲間をつくっていただき、充実した人生を送って欲しいからです。

本校には様々な能力を持つ生徒が入学してきます。勉強や運動、特技など、全国のみならず海外で活躍する人までいます。
例えば、先日卒業された先輩の中には、全国大会で上位になった速読の達人がいて、競技かるた部に所属されていました。

生涯を通じて付き合える仲間を得るチャンスを、クラスや学年の枠を超えて得るためにも、「行事や課外活動にも真正面から取り組ん」でいただきたいと思います。

本日わたくしが皆さんに伝えたかったことは、「行事や課外活動にも真正面から取り組もう」ということでした。

本校は文武両道が伝統です。学力の3要素をバランスよく育てる教育は、最近始まったわけではありません。
自信をもって、思う存分、充実した高校生活を送ってください。

教科学習と課外活動の両立は決して楽ではありません。時間もうまく使う必要があります。しかし、先輩方は皆さんやってこられました。皆さん方にもできないはずがありません。
他校ではあまり見かけませんが、本校の運動部では、限られた時間を有効に使うため、大会の試合待ち時間に単語帳を暗記している生徒を見かけます。文武両道を支える文化を感じます。
努力を惜しまず、仲間や先輩、先生がたと一緒に高校生活を充実させていただくことを期待します。

先日卒業した私の子供は、入学当初、本校のレベルについていけるだろうか、無事やっていけるだろうかと大変心配していました。
しかし、周囲の仲間や先輩、先生がたのご支援・ご指導の結果、無事、卒業することができました。
また、大学受験では学科試験に加え、面接で剣道部での活動や、週に一度の課題研究での経験を訴えたことで、何とか希望の大学・学部に進学することができました。
多才な仲間や先輩と知り合い、また多様な経験をさせていただいたのは、本校で高校生活を過ごしたからだと思っています。

皆さんが、「行事や課外活動にも真正面から取り組み、充実した高校生活を送ること」そして「将来社会で求められる力を身に付けること」を願い、わたくしからの挨拶とさせていただきます。
超進学校・日比谷の文武両道とは。自らも部活顧問を続ける校長の理想。(ナンバー) - 生徒の部活加入率は94パーセントです。日比谷では、学力と人間性の両方を追い求めてもらいます。本校の目標は大学進学実績をあげることではなく、あくまでリーダーの養成です。頭ばかりで考える人間ではなく、部活動などを通した全人教育ですね。(中略)部活動を続けながら進学目標を達成するには時間のやりくりを覚えなければいけませんし、そうした環境に身を置くことで、自分が持っている力に生徒に気づいて欲しい(記事より)

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Posted by miki at 00:00Comments(0)学校

2019年06月22日

質の高い論文は、地方で静かに生まれている

沖縄科学技術大学院大学

慶應関連のSNSグループで「強敵」と紹介されていました。

沖縄の大学院が世界10位 国内ではトップ 英ネイチャーが世界の研究機関格付け 質の高い研究論文を評価(沖縄タイムス)
「正規化ランキング」部門で沖縄科学技術大学院大学(OIST)が日本の研究機関ではトップの10位に入った。
(中略)
OISTのピーター・グルース学長は「まだ創設から間もない大学であっても、適切な条件がそろえば世界レベルの研究が可能なことを示している。今後も世界トップレベルの科学者を輩出し、科学研究を追究していく」とコメントした。
質の高い論文は、地方で静かに生まれている。
兵庫県立大学も頑張ろう。

参考
沖縄科技大、東大押しのけ日本一 質の高い論文の割合で(朝日新聞デジタル)
兵庫県がすごいことがわかってきた?(372log@姫路)
県立大、世界最高水準の研究教育拠点へ(372log@姫路)

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2019年06月13日

島根の公立高校には寮がある

しまね留学とは?より

移住だけでない地方への流れ。「関係人口」を増やそうとしています。

人口減社会へ副業・IT 政府が地方創生方針案 (日本経済新聞)
安倍晋三首相は「政策を通じて地方への人・資金の流れを重層的な形でもっと太いものにしたい」と述べた。
兼業・副業で地方と関わりたい人と地方の中小企業を結びつける仕組みをつくる。ITを活用して場所を選ばず仕事ができる職種の人材などを想定している。高校生が一定期間、地方の高校で過ごす制度も設け、地域の課題への関心を高める。
「関係人口」って、いい言葉です。
移住が結婚だとすれば、付き合うのは「関係」?
元カレも元嫁も、「関係」者?

移住も何も、お付き合いして「関係」を始めないと始まりません。

「過疎地」という言葉が生まれた(ほど早くから過疎が進んだ)島根県は、この点でも最先端。
「しまね留学」制度で、国内の高校生が島根で学んでいますが、公立高校の63%に寮が完備されています。(全国でもダントツ)
ちなみに兵庫県は5%。

参考
最先端・島根(372log@姫路)

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2019年05月04日

PTA役員いろいろ

おもろいやんけPTA(大阪府PTA協議会)

先月末、子供が卒業した高校のPTA役員会があり、3年間に及ぶ役員を終えることになりました。
朝日新聞をはじめとするマスメディアを通して、PTAの否定的な面がクローズアップされることがあります。

PTA「免除の儀式」は嫌 家の事情告白、泣き出す親も(朝日新聞デジタル)

他にもネット上で、そうした情報は多数出てきます。
一方、PTAに肯定的な情報は、探しにくい。例えばPTA役員になりたかったのになれなかったとか・・

俺の妻(ユカイなサムシング)
今朝、俺の妻から
妻「今日は、私、PTAの役員に立候補しますので、1年間協力をお願いします。体が動くうちにやりたいの…。」
と、張り切って、学校へ向かう。
妻「ジャンケンで負けて、役員になれませんでした…。」
俺「残念だったね。神様からの 君は、今じゃないということだ!また来年頑張ろう!」
そもそも「PTAって何?」という情報も、見つけにくい。
下記あたり、わかりやすいですね。

PTAとは?今さら聞けないPTAの基礎知識(All About 暮らし)

私は、小中学校でPTA役員をしていなくて、高校が初めてです。
結果、小中学校より高校の状況に詳しくなり、またいろいろ考えさせられることがありました。

PTAにはさまざまな連合会(県、近畿、全国)があり、昨年度はそちらの役員までやることになりました。詳しくなるのはいいのですが、PTAのために休暇を取ることが増え、土日もよく潰れという1年でした。

高校は小中学校に比べると大変でないという意見を聞くので、助かったのだと思いますが、それでも慣れないことが多々あり、とくに昨年の今頃は、きつい状況でした。

問題があれば改善すればいいと思います。否定的な情報を深刻に受け止め過ぎることもないと思います。
今年度(幸か不幸か)役員になられた皆さん。せっかくなので(できるだけ)楽しんで、実りある学校生活を子供と過ごしてください。

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2019年05月03日

「家庭で一番困っていることは、子供の教育と家族の病気」

【永守重信さん】仕事が出来る奴の条件(YouTube)

世界的に有名な企業家が大学教育界に進出。京都先端科学大学(学校法人 京都学園)の理事長に就任しました。

大学改革も永守流 「京都学園大は10年で私学トップ」(NIKKEI STYLE)
日本電産永守重信会長兼社長の理事長就任を機に、大きく変わり始めた京都学園大学京都市)。100億円を大幅に超える私財を投じる永守氏が目指すのは、世界大学ランキングで東京大学京都大学に次ぐ大学ナンバー3の座。
(中略)
個人資産6000億円とも言われる永守氏のもとには、様々な団体から寄付の要請が引っ切り無しだ。だが永守氏は、寄付の対象は原則、教育と医療関連と決めているという。「家庭で一番困っていることは、子供の教育と家族の病気」と考えるからだ。
現在の大学教育には不満をお持ちです。

日本電産永守氏が語る「今の大学教育」への失望(東洋経済オンライン)
永守氏は「多くの企業家はそんな人材を生み出す今の大学教育に失望している」「今の大学は偏差値とブランド主義に凝り固まっている」などと述べ、大学教育がいかに社会の変化に対応せず名ばかりになっているかを指摘した。
きっかけは、自身が創業した日本電産のデータでした。

世界で活躍できる人材教育とは 日本電産会長・京都学園理事長 永守重信氏(毎日新聞)
創業当初から現在までに採用した全社員6600人の業績や昇進状況をデータベース化していますが、一流大学出身かどうかは全く関係がないと断言できます。このデータこそが私が教育に興味を持つきっかけでした。
京都にはさまざまな大学があります。京大に続いて京都先端科学大学も世界ランキングに登場する日は来るでしょうか。

参考
第69回 全国高等学校PTA連合会 京都大会 - 永守氏が講演されます。

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2019年04月13日

学校歴はもう要らない。自分磨きの大切さ



著者は大卒でありながら、学歴コンプレックスから慶應義塾大学通信教育課程に再入学。11年半かけて卒業し、その心の過程が綴られています。
卒業後、同窓会組織である三田会にも参加し、「慶應の名前ももう要らない」と言うまでに成長されました。
同じ慶應通信を経験したものとして、懐かしくもあり、成長の過程も素晴らしく描かれていて、大いに感服しました。
働きながら学んでいるのは通信生だけでなく、通学生も卒業後も学びを続け、自分磨きをしていることを三田会を通して感じたくだりは、書籍を通して著者の成長を記述した最後の締めとして抜群です。

参考
大学、高校を卒業する皆さん(372log@姫路)
難関ではなく、継続する力。4年で卒業じゃなくて最低4年(372log@姫路)

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2019年04月02日

新年度になりました



今年度、初めての投稿です。

今から(朝早っ)、大学の入学式に向かいます。
国立大学の入学式って、初めてです。

姫路寒いですね。

参考
岡山県内5大学で入学式 新入生、希望胸に新たなスタート(山陽新聞)
島根)島根大で入学式(朝日新聞デジタル)(2019.4.3 追記)

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2019年03月28日

その目的は何なのか

自治医科大学栃木県下野市

自治医科大学という私立大学があります。

なぜ日本最難関の東大医学部が、医師国家試験で合格率「55位」なのか(文春オンライン)
自治医大は1972年に設立された比較的新しい大学ですが、私は隠れた「名門校」だと思っています。なぜなら、各都道府県が指定した医療機関に一定期間勤めれば、入学金や修学資金が実質的に不要となるため、全国から超優秀な学生が集まってくるからです。
私立といっても、同大は地域医療を担う人材を育成しようと各都道府県が共同で設立した公的な大学で、入学試験も都道府県別に2~3名しか選抜されません。
この大学の医師国家試験合格率は、日本一。
県内の大学では、兵庫医科大学が15位。神戸大学が43位。

入るのが難しいと言われる東京大学は55位。
東大生の中には、難しい問題を工夫して自力で解くことに快感を覚えるタイプの頭のいい人がいます。
一方で、臓器、器官、骨、神経、血管、組織の名前を細かく記憶する必要がある解剖学などの大量暗記を苦痛に思う人もいるとか。

医学部入試が難化しても、入学後に地道な努力を継続できなければ、医学生を続けるのはなかなか厳しい。入るのが難しそうだからチャレンジするならクイズ番組にでも応募すればいい。その後が大事。「その目的は何なのか?」
灘高のように、大量に医学部に進学する学校で、(周りに流されて)自分の向き不向きを考えずに医学部に進学することには慎重に。

医学部入試は(腕試しのような)クイズ番組ではなく、就職の1次試験です。医学部の豊富な地域では既に医師は余剰気味。今後は偏在対策で(余剰)地域の医師数を抑制していく可能性もあります。

参考
国公立大医学部「現役合格率」ランキング / 1位灘は同級生5人に1人が医学部(プレジデントオンライン)
2019年度兵庫県立病院医師修学資金(中播磨及び西播磨枠)貸与者の募集について(兵庫県) - 貸与学生は大学を卒業後、医師免許を取得し、直ちに中播磨及び西播磨地域にある指定病院の医師として、貸与相当期間(貸与期間が4年未満の場合は4年)勤務した場合は修学資金の返還を免除する。(記事より) ← 西播磨と中播磨の地域医療従事者のための制度。

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2019年03月22日

高校生が国内留学、東大に推薦合格

東京大学

地方から東京の大学に進学しなくなっています。

地方の受験生は首都圏の大学を受験していない!(毎日新聞)
定員厳格化に関係なく、地方からの受験生が首都圏の大学に来ていないことが読み取れる。首都圏の国立大の関東ローカル化が進んでいる
関東で育った者同士が大学生活を送る。東大も同じ。

こうした状況を東大も良しとしないのでしょうか。推薦では国内留学した高校生が合格しています。

「しまね留学」「ネコの健康管理」… 東大推薦入試に合格したスーパー高校生の素顔(AERA dot.)
「ボランティアを通じて地域活性化などにも興味を持ちました。高校生のうちに地方を活性化する活動をしたいと考え、『しまね留学』することに決め、高校の寮に入りました」
島根県では、19の県立高校が「しまね留学生」を受け入れている。鈴木さんが入学した津和野高校は1学年定員80人のうち約3分の1が県外出身者。
(中略)
「近年は人口減少や高齢化で、放置竹林が問題になっています。竹の文化を残すために、竹を使ったワークショップやイベントなどを開き、竹の活用、啓発、整備などに取り組みました」
地方の問題に取り組む姿勢が、関東ローカル学校に成り下がる危機感を持った東大に受けたのかもしれません。

首都圏に住んでいる人には、日本の現状を捉える力が弱いというか、時代感覚がずれているのではないかと思うことがあります。
姫路の駅前だけを見て、姫路を語る感覚というか。
(そんな現状認識力しかない東京の大学を出た人が、マスメディアで幅を効かして頓珍漢な情報を垂れ流す。と言ったら言い過ぎでしょうか)

参考
10日に東大の合格発表 進む出身高校の東京一極集中(AERA dot.)
島根の先進事例を全国ネットで激論も、地元で放映なし(372log@姫路) - すでに高齢化を卒業し、子育て支援に目を向ける余裕があるということ。高校でも本格的に地域の授業を取り入れています。(ブログより)
最先端・島根(372log@姫路) - 高齢化もIT化も、すべてが最先端。(ブログより)
地方から東京の大学に人が来ない(372log@姫路) - 慶應の関東ローカル化が話題になっていて「経済格差」みたいなことしか書かれていないので、「経済が国際化したから、東京に魅力がなくなったんだろ」と書きました。(ブログより)

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2019年03月06日

母校が夢を応援してくれた



公立高校の志願者が確定し、2年連続定員割れしていた姫路西が今年は定員を超えました。姫路南は倍率UPしています。

今月と来月の毎週火曜日、大阪版(関西一円)の毎日新聞に「わたしの母校」として姫路西高の特集が掲載されています。

毎日新聞(大阪) 3月5日(火)

姫路西高校 弁論で夢宣言、周囲も応援 毎日放送アナウンサー 松本麻衣子さん(毎日新聞 大阪版 3月5日)
毎日放送アナウンサーとして活躍する松本麻衣子さん(36)は「自由な校風で夢に向かって進めた」
(中略)
(以下は有料記事)屈指の進学校として国公立大学を目指すのが「普通」だったのかもしれない。それでも「いつも私の夢を応援してくれた」のが西高だった。
国公立大学を目指すのが普通の公立進学高校でも、「アナウンサーになりたい」という夢を公言したら、東京の私立大学を勧めてくれた。

少し「へぇ」って思いました。

参考
毎日新聞3月5日より - 兵庫県立姫路西高卒業生やゆかりのみなさんの「思い出」を募集します。300字程度で、学校生活や恩師、友人・知人との思い出、またその後の人生に与えた影響などをお書きください。住所、氏名、年齢、職業、電話番号、あればメールアドレス、卒業生の場合は卒業年度を明記のうえ、〒530-8251、毎日新聞エリア報道センター「母校」係(住所不要)へ。FAXは06-6346-8477。メールの場合はo.area@mainichi.co.jpへ。いただいた「思い出」は、紙面や毎日新聞ニュースサイトで紹介することがあります。
朝日新聞が、姫路西高定員割れ検証記事(372log@姫路)
新聞統合版(372log@姫路) - 毎日新聞の統合版を入れてもらうことになりました。(ブログより)

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2019年02月28日

大学、高校を卒業する皆さん



大学、高校を卒業する皆さんに、ぜひ伝えたいことがあります。それは、学校を卒業しても「生涯学びを続けよう」ということです。
これには3つ理由があります。

1つ目の理由は、「平均寿命が延びて、学校を卒業してからの人生がこれまで以上に長くなるから」です。

イギリスの研究者、リンダ・グラットンさんが言っていますが、平均寿命は年々長くなっていて、みなさんの半分のかたは100歳以上生きることになります。

従って、学生時代の20年程度で学びをやめてしまったら、その後の何倍もの長い人生、成果を出し続けることは難しくなります。

「生涯学びを続けよう」という2つ目の理由は、
「今後技術が発達し、社会が大きく変わると言われていて、学んだ内容が、生涯通用するとは限らないから」です。

人生がいくら長くなっても、その期間、社会がほとんど変化しなければ、影響は少ないでしょう。

しかし、これから先、どんどん時代は変わると言われます。人工知能が人間の仕事に取って代わるという人もいます。
今はまだ大丈夫でも、さらに技術が進めばなくなる仕事が出てくるかもしれません。
仕事がなくなるということは、社会に貢献できなくなるということ。人は自分が社会に貢献できない、できていないと感じると、人生に対して充実感、喜びを感じにくくなります。
今後は、皆さんが社会に出た後、自分自身を変身させる覚悟が問われる状況になる可能性が高まります。
新しい社会や環境に合わせて適応するためには、つねに謙虚に、学び続ける必要があります。

「生涯学びを続けよう」という3つ目の理由は、「様々な学びは成長につながり、成長すれば喜びにつながるから」です。

先日PTAの集まりである連合会の研修会があり、林芳正前文部科学大臣のお話をお伺いする機会がありました。
そこで、「人生100年時代構想会議」のメンバーの中に、83歳でゲームアプリ開発者の若宮正子(わかみやまさこ)さんというかたがいらっしゃることを知りました。
若宮さんは、高校卒業後、銀行に勤めて社会経験を積んでいましたが、技術者ではありませんでした。パソコンに初めて触ったのは60歳。
おしゃべりが好きでしたが、介護の関係で外出することが容易ではありません。
ある時、パソコンに「チャット」といって、画面上でお喋りをする機能があることを聞き、とりあえず見てみようと思って、電気街に行ってみた。
これが、のちにゲームアプリを開発することになるきっかけにつながります。

学びながら経験し、経験から学ぶ。職業経験や地域の活動、そして子育ての経験からも人は様々なことを学びます。
若宮さんも、「学び」が楽しくてしかたないようです。

様々な学びは成長につながり、成長すれば喜びにつながります。

大学、高校の卒業を、「学びからの卒業」にしてはいけない。
与えられたカリキュラムをこなすだけの狭い意味の「学び」に留まることを卒業し、様々な経験や自らの意思で主体的に学んでいく、幅広い学びの人生を始めてほしい。

学問のすすめ」を書いた福沢諭吉は、『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』と言われるが、世の中には賢人・愚人(ぐじん)や貧富の差がある。これは何故だろうか?それは学ぶか学ばないかによって決まるのだ。」と言っています。

皆さんが、「生涯学びを続け、成長することで喜びを感じる人生を送ること」を願います。

参考
インタビュー:リンダ・グラットン氏 —寿命100年時代を生き抜く—(アデコ)
人生の8割くらいは「学びの期間」(372log@姫路)

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2019年02月23日

「4択問題には必ず正解がある」は、危険な思い込み



藤原和博さんのお話を聴く機会がありました。

DMM亀山会長「自分の頭で考えて動けるのは全体の2割」
正解主義 × 情報処理力偏重による、刷り込み教育の呪縛
(ログミー)
4択問題の4択、あれは仮説なんです。その仮説を他人が与えてくれると、期待する癖がついてしまう。わかりますか?
つまり、先生が「イ・ロ・ハ・ニ」と仮説を与えてくれているわけです。本当はあの仮説さえも自分で生み出さないといけないのに、人が「イ・ロ・ハ・ニ」と与えてくれてしまうんです。怖いことに、それを当たり前だと思う癖が、実はみなさんに刷り込まれているんですよ。
さらにもう1個あるんだけれど、その4つのうちの1つにぜったい正解があると信じてしまっている。この癖がついてしまっているんです。
記事には小中学校はまだいいけど、高校が一番問題、みたいな話が出てきます。

で、思い出したんですが、高校生の息子が学校で物理が得意な友達の話をしていました。
その子は、物理の問題をつくるのが好きで、作った問題をみせてもらうらしいんですが、「これがまたいい問題なんだ」といって、息子が感心しているんです。
先生が仮説を与えるんじゃなくて、まさに「仮説を考えて遊んでいる」という風情の高校生も、日本にだっているんだよ。ってことを思いました。

たとえ同じ教科書、同じ教科内容でも、(極端な)正解主義に陥らないように少し気をつけるだけで、弊害はずいぶん緩和される気がします。

参考
キャリアの三角形は無限にある(372log@姫路)

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Posted by miki at 01:21Comments(0)学校

2019年02月20日

県立伝統高校が、県内大学と連携

関西学院大学西宮市

兵庫県内の大学と公立高校が連携します。

創立100年超の3高校 名門復活へ4大学と連携(神戸新聞NEXT)
洲本洲本市)、八鹿養父市)、篠山鳳鳴篠山市)の県立高校3校を学力向上モデル校に指定する。神戸大や関西学院大などと連携して大学の学びを高校の授業に取り入れる「高大接続改革推進事業」に取り組む。
(中略)
県教育委員会は2019年度、県立高校の規模や配置について内部検討を始める。1学年1~3学級の小規模校の在り方や、10年以上見送ってきた統廃合の議論も始めるとみられる。
モデル校3校はいずれも県内有数の歴史ある学校。大学の力も借りて、教育内容の質的向上が期待されます。

一方で、神奈川県は高校統廃合を積極的に進めているのに、10年以上も見送ってきた兵庫県。
1校当たりの体力は落ちてきていて、できることが限られてきています。このままずるずると行けば、選択肢はさらに限られていく・・。
この記事からは、そんな兵庫県の崖っぷち感を感じました。

参考
公立高校の定員減で、専門科目の先生がいなくなる(372log@姫路)

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Posted by miki at 02:16Comments(0)学校

2019年02月18日

なぜ教員は「先生」なのか

姫路駅前

子供が生まれると親になります。
子供が生まれるまでは親の経験がありませんから、親としては初心者。
子供が成長することと同時に、初親も成長していく必要があります。
親になるための学校はありません。親として成長するためには実際に子供に接し、子供から「学び」を得て、自分で成長していく必要があります。

「先生」というのは、偉い人です。学校の教員は「先生」と呼ばれます。
なぜ学校の教員は偉いのか。

教員生活、38年。人間を育てる学校という場で、子供たちから学んだこと。(しあわせになる.com)
教師といっても、私は完璧な人間ではないんです。だから、勉強は教えられるけれど、あとは子供と一緒に育っていけばいいんだって。学校は、子供と一緒に自分を育てる、人間を育てる場所になっていきました。
1人、2人の子どもを育てるだけでも、さまざまなことを子供から「学び」ます。

それを毎年何人もの子供から学ぶことができる、学校の教員というのは、我々からは想像もできないほど「偉く」なるのではないかと思います。

学校の教員には、子供が好きで、謙虚に子供からさまざまな「学び」を得ることができる人、自分自身が成長する意欲のある人に是非なってほしいと思います。

参考
先に生まれただけの僕(日本テレビ)

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2019年02月06日

姫路南高が2.23倍に。特色選抜志願倍率



平成31年度兵庫県公立高等学校推薦入学等志願状況・確定(兵庫県教育委員会)

高校入試の季節。推薦、特色選抜の志願状況が確定。
今年は、姫路南姫路飾西家島姫路商業の各高校が倍率を上げてきました。

昨年と比べると、隔年で変動している学校と、毎年減らしている学校があるのが分かります。

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2019年02月04日

人生の8割くらいは「学びの期間」

全国高等学校PTA連合会

全国高等学校PTA連合会の研修会があり、林芳正前文部科学大臣の講演がありました。
そこで、人生100年時代構想会議メンバーに、83歳のゲームアプリ開発者がいらっしゃることをご紹介いただきました。
このかた、パソコンに初めて触ったのが60歳だというのです。

【若宮正子さん インタビュー】アップルが尊敬する83歳のプログラマー 〜人生は“質×量”が大事〜【前編】(ミモレ)
「初めてパソコンに触れたのは60歳の少し前くらい。きっかけは、“チャット”という機能について耳にしたことです。私はとにかくお喋りが大好きだったから、コンピューターがあれば家にいても“チャット”という文字のお喋りができる、と聞いて。それでとりあえず秋葉原に行ってみたんです」
(中略)
若宮さんは「まずやっちゃいましょうよ」と言う。
私が初めてパソコンを触ったのは20歳ぐらいでしたが、その時は通信機能もないし、チャットなんてできませんでした。
そんな時代に学生だった人でも、何年も経った今なら全く異なるアプローチができます。

「学び始めるのに遅すぎることはない」

なにせ人生100年も生きる時代です。しかもその間には、技術もめまぐるしく進歩しています。
20歳の頃に学んだことで人生乗り切るなんてことはあり得ません。

人生の少なくとも8割くらいは、「学び」の期間ではないでしょうか。
「学び」は「いつでも、どこでも、誰にでも」関わる人生の最大関心事。83歳のプログラマー若宮さんも、「学び」が楽しくてしかたないようです。

参考
85歳の勤労学生(372log@姫路)

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2019年01月24日

公立高校の定員減で、専門科目の先生がいなくなる

兵庫県立千種高等学校播磨宍粟市

兵庫県内の公立高校が年々学級減になっています。
学級減少に併せて教員も減るので、小規模校では専門科目の常勤教員の確保が難しくなっています。

小規模高校で遠隔授業 兵庫県内、4月試行へ(神戸新聞NEXT)
高校は地域のシンボル的存在でもあり、県教委は当面、統廃合でなく学級減で対応する方針。だが教員の配置は生徒数に応じて決まるため、小規模校では専門科目を中心に、常勤の教員を確保できないなどの問題も生じている。
一方で、遠隔授業の試みもされています。

遠隔授業  県立高初 交流に「新鮮」 和田山高、千種高 /兵庫(毎日新聞)
県立和田山高校朝来市和田山町)と県立千種高校(宍粟市千種町)は15日、遠隔授業システムを使った合同授業をした。県立高では初の試みで、双方の教室に大型スクリーンを設置し、和田山高での講義を千種高側にも映し出し、両校の生徒が同時に受講した。
今日から毎日新聞が届いているのですが、記事によると、受講した生徒の中に「双方の生徒の意見が聞けて勉強になった」と、メリットを挙げる人もいたようです。

「高校は地域のシンボル」というケースはあるものの、姫路市内のように近隣校が複数あるような地域もあるので、学校統廃合を(一律に)進めない理由にはなりにくい気がします。
小規模校のデメリットは授業だけでなく、定数減に伴い部活動が休部したり統廃合される兆しもあります。

神戸市立高校神奈川県立高校は、1校あたりの学級数を維持するために積極的かつ計画的に学校統廃合を進めています。なぜ兵庫県がそれほど学校統廃合に消極的なのか、理解に苦しんでいました。

今年2度目の本会議一般質問を実施!!!(Web版ひであき日記)
平成26年度以降については、10年間で中学校卒業者数約6千人の減少が見込まれますが、これに公立高校への進学実績を勘案すると約4千人公立高校を受けられる数が減るということで、40人学級で割ると約百クラスとなります。これに対して今、全日制の高校は県立・市立を合わせて151校ありますので、すでに小規模になっている学校を除いても、ほぼ1校で1クラスの減ということで対応が可能な範囲です。従ってそういった考え方から、新たな統廃合等の計画は不要であると考え、新しい計画を策定せず、当面、現行の第二次実施計画を継続するということにしました。もちろんその先には、かなりの減も見込まれますので、その時には新たな計画の策定ということも視野に置いておく必要があることは言うまでもありません。
兵庫県は、あと5年くらいは学級減で対応し、そのあと統廃合を含めた計画を推進するようです。

その地域に代替する高校がないようなシンボル的な学校は存続しても、姫路市内のように隣接する学校が豊富なところは、統廃合の対象になりやすい気がします。

参考
神戸「兵商」最後の卒業式 来月末、90年の歴史に幕(神戸新聞NEXT)
高校野球 神戸市立神港高野球部 100年 最後の夏(神戸新聞NEXT)
兵庫県公立高等学校、募集定員1000人減(372log@姫路)
70学級減も、学校統廃合はなし? 兵庫県の公立高校で遠隔授業(372log@姫路)
母校がなくなる? 高校統廃合の可能性(372log@姫路)

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Posted by miki at 21:19Comments(1)学校

2019年01月11日

次世代スマホ?の「ロボホン」。姫路市の全小学校に今月導入



二足歩行できる、ちょっと変わった電話機のロボホン
今月、姫路市の全ての小学校に入ります。

シャープのロボット「RoBoHoN」74体が小学校で活躍へ!姫路市内の全ての市立小学校ほか73施設で先進の学習環境作り(ロボスタ)

どんな感じなの?

RoBoHoN(ロボホン)コンセプトムービー(YouTube)

開発者はロボットクリエイターの高橋智隆さん。

世界初の人型ロボットスマホ『ロボホン』は次世代の情報端末となるのか? 開発者の高橋智隆さんに聞いてみた(ライフハッカー)
スマホの行き詰まりは、「音声認識」を皆さんが使ってくれないことが要因だと私は考えています。私たちは金魚やクマのぬいぐるみにすら話しかけることからも分かるように、スマホが四角い箱であることが問題なのです。『ロボホン』は、人のカタチと動作によって、ユーザーは親しみを感じながら自然な会話ができるのではないかと考えています。
(中略)
ロボカップ世界大会5年連続優勝。米TIME誌「2004年の発明」、ポピュラーサイエンス誌「未来を変える33人」に選定。
発想が、ぶっとんでます。
そんな電話機を全部の小学校に入れてしまう姫路市もぶっ飛んでる?

ぜひ姫路で育った小学生の中からも、発想がぶっとんだクリエイターが出てきてほしいものです。

参考
姫路の全小学校などにロボット導入 人工知能で児童と会話(神戸新聞NEXT)(2019/1/12 追記)
プログラミング教育、ロボが手助け 姫路市、全市立小に導入(産経ニュース)(2019/1/12 追記)

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2019年01月09日

姫路に医療系高等教育・研究機構



2022年に姫路駅東に開設される県立病院。隣接地には医療系高等教育・研究機構が開設されます。

JR姫路駅東、獨協学園医療系高等教育・研究機構開設プロジェクト始動!(姫路獨協大学)
2022年、新しい兵庫県立病院(仮称:県立はりま姫路総合医療センター)がJR姫路駅東に開院するのに伴い、隣接して獨協学園の医療系高等教育・研究機構が誕生します。
(中略)
新県立病院開院時には、獨協医科大学大学院姫路サテライトが開校。
病院統合に留まることなく、医療拠点となることを期待します。

参考
神崎高と姫路獨協大、施設相互利用などで協定(神戸新聞NEXT) - 神崎高校兵庫県神河町福本)と姫路獨協大学姫路市上大野7)が9日、施設の相互利用などを盛り込んだ連携協定を結んだ。生徒や教職員の交流を促進。医療・看護分野を中心に、教育環境の充実を図る。(記事より)
獨協医科大姫路分校を開設。獨協学園が姫路市に最終意見書を提出(372log@姫路)
事業収入1000億円超。私大全国9位・獨協学園(372log@姫路)

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